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2436号 2020年10月22日

その人そのものを認める「存在の承認」こそが、隠れていた可能性を引き出す

(本日のお話 2353字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は明朝から
10キロのランニング。

その後メルマガを書いて、
1件のアポイント。

午後からは休みをいただき、
妻と共に家族旅行ということで

GoToトラベルを利用して
都内の旅館に移動でした。
(家から30分の場所ですが(汗))




さて、本日のお話です。

コーチングをやっていて
大切なキーワードに、

「”結果の承認”だけでなく、”存在の承認”をすること」

というお話があります。


どういう話かと言うと、

「結果が出た→ すごい!よくやったね」

も、もちろん結果を出すことへの
インセンティブを与えるのですが
一方、”条件付きの承認”は、
結果を出している間は認める、
(出さなくなったら認めない)

というメッセージとなる、ともいわれています。


一方、”存在の承認”とは、

「結果うんぬんではなく、
その存在の自体への承認(いてくれることへの感謝)」

というものであり、

結果出す出さない関係なく、
その人自体を認めていることに繋がり、
安心感を与え、信頼を強くする効果がある、

というものです。


だから、

「目をみての挨拶」
「いつも頑張ってくれてありがとう」

というものは”存在の承認”となるので
とても大事なリーダーの行動である、

と言われています。




そして、この
「存在の承認」という話を考えた時に、

私が働いていた会社の社長が言っていた
ふとした言葉をいつも思い出します。

、、、ということで、前置きが
ものすごく長くなってしまいましたが、

今日はそのお話について
皆様にご共有させていただくと共に、
学びと気づきをお伝えできればと思います。


タイトルは、


【その人そのものを認める「存在の承認」こそが、隠れていた可能性を引き出す】。


それでは、どうぞ。



■私(紀藤)の話で恐縮ですが、

20代半ばから30歳まで
6年間働いた採用コンサルの会社があります。

リクルート系で
がっつり営業をしていました。

(ビル倒しとか。最上階から
ひたすら飛び込みをしていく)


そこで自分の営業としての
基礎体力を鍛えていただき、

そして今に繋がっているので
ただただ感謝しかなく、

「若い頃の苦労は買ってでもせよ」

ということを教えてくれた会社だなあ、
と今振り返っても思います。



■、、、とはいいつつ、
入社したばかりの頃は、

よくあるように右も左もわからず、
元来の自己啓発オタクっぷりが出ていたこともあり
おそらく当時は、

「威勢がいいことをいう割に、
社内のルールは守らないし、
結果もさほど出ていないイタい奴」

というのが、
自分の立ち位置であったように思います。


そして実際、成績も中途半端な状況で、
いわゆるうだつの上がらない営業でした。



■しかし、
自分で言うのはなんですし、
言い訳くさいですが、

”できないなりに頑張っていた”

わけです。


でも、結果が出ていないと
当たり前ですが認めてもらえない。

正直、上司からもぞんざいに
扱われている感が、やっぱりありました。



■ただ営業の成績とは、

お客様の偶然の出会い、とか、
時の運のごとき要素も、
少なからずあります。


その流れに乗れると、
一気に飛翔できるし、

そうでないと、なかなか
羽ばたく機会が訪れなかったり。



■そんな中、

一社のお客様との出会いで、
連鎖的にこれまでの取り組みが花開き、

それ以来、

・MVPに表彰されたり、
・新しい取り組みとしての仕事を表彰されたり、
・昇進をしたり、

評価をされる機会が
急激に増えていったのでした。



■そうすると、口々に
不思議と称賛の言葉をもらいます。

四半期締めの懇親会でも、

先輩から、

「お前、変わったなあ」

とか、上司から、

「紀藤、化けたよね」

とか、同僚・後輩から

「紀藤さん、すごいっすね」

など、称賛・承認の言葉をもらいます。

それはそれで
やっぱり嬉しいのです。


■、、、でも一方
自分の中では、
もう一つの想いもあったのでした。


(結局、「結果」が出たときに、
人は対応が変わるんだな、、、)

という、ちょっと冷めた思いでした。

なぜならば、

自分はタイミングが合っただけ、
お客様とのご縁があっただけで、

それ以外の自分の内面としては
そんなに大きく変わったとは思っていなかったからです。



■ただ、その中で
懇親会で社長は、違うことを
言ってました。

みんなで机に座り
やや通りところにいた、
自分を採用してくれた社長は
別に声を張るわけでもなく、

「いや、別にこいつは変わってねーよ。
元々こういう奴だったんだよ」

と、さらりと口にしたのでした。


■それを聞いた時に、
自分の鼓動が強く打った気がしました。

ちょっと大げさかもしれませんし、
ただの勘違いだったかもしれません。

でも、

「自分の表面ではない、
奥にある本質を見てくれていた人がいる」

「自分のそのものや、
まだ見えていない可能性を信じてくれていた」

と思えたことは、

じんわりと温かいものが
心の中に広がった気がしました。

そして自分のことを、
もっと信じられるような気がしました。


その言葉は、それ以来、
時折思い出す、今も自分を支えてくれる
言葉の一つになっています。



■まだ「何者でもない」ときに、
その人を承認することは、大変かもしれません。


「一緒にいてくれてありがとう」
「頑張っているから必ず芽が出る」
「あなたには可能性がある」


と、存在を認め、
結果出ていないときでも信じ続けること。

簡単なようでいて、
なかなかできないことだと思います


■人は社会や組織に所属し、

”特定の目的を
共に果たすために集まった”

側面も多分にあるわけですから、

特にビジネスにおいては
合理的になりがちだ。


ゆえに

”結果が出るから認める”(=結果の承認)

は、間違っていることでもないのでしょう。



■ただ、それでもなお、

人は、

”結果が出たからすごい、
という条件付きの愛”

を超えたものを求めている側面も、
やはりあるのでは、と思うのです。


それが今言われる、

「心理的安全性」
「信頼」

というキーワードに
繋がっていると感じます。


■そして、人は、
”存在の承認”によって

”無条件の愛情と、可能性に対する信頼”

を感じた時に、

自己肯定感も高まり、
自分の可能性を信じられ
より挑戦をし、結果を出すことにも
繋がるのではないか…

と私は感じています。


■”存在の承認”を土台に持ちつつ、
結果も求めていく。

それ”だけ”でいいとは
決して思いませんが、

いずれにせよ、その人の深い部分と
存在を認めるとの大切さについて
改めて感じています。

ゆえに、


【その人そのものを認める「存在の承認」こそが、可能性を引き出す】


そんなことを思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

人は自分の承認無しには満足できない。
マーク・トウェイン

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