オンライン200名のコーチング研修の実施を通じて、「出し尽くす大切さ」を考えた
(本日のお話 2258字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、コーチング研修を
オンラインで実施してまいりました。
ただ、約200名での大規模で、
かつオンラインでの実施です。
通常1〜2日で行っているコンテンツを
4時間に凝縮してお届けするという、
かつてない濃度のチャレンジをさせていただきました。
(改めてご参加いただきました皆さま、
誠にありがとうございました!)
また、その後夕方からは
お世話になっている会社の副社長と
ご担当の方と会食でした。
*
さて、本日のお話です。
今日は、オンライでのコーチング研修を通じて
学んだこと、感じたことを皆さまに
ご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【オンライン200名のコーチング研修の実施を通じて、「出し尽くす大切さ」を考えた】
それでは、どうぞ。
■先日の話ですが、
カレッジ初の
”200名の方を対象とした
オンラインでのコーチング研修”
を某企業のマネージャーの皆さまに、
実施をさせていただきました。
きっかけは、
以前よりご縁をいただいていた
とある役員の方のお声掛けです。
(素敵な機会をありがとうございます)
■参加者の皆さまの
物理上(日本全国津々浦々)、
そして業務上の制約がある中(1日は難しい)
「コーチングの基礎的な技術を
まず4時間で理解していただく」
を一つのゴールとして
実施をさせていただくことになりました。
■新しい挑戦の機会とは、
実にありがたい限り。
特に、最近コーチングに
どっぷり漬かっている最中での
このようなお話でしたので、まさに「ご縁」だな…
などと思い、
「私にできることであれば
全力でやらせて頂きます」
とのことで機会をいただいたのでした。
■これまでもコーチング研修は
諸々の企業様で行ってきました。
ただ、正直なところ
コーチングは実践が主なので
20名以下でリアルでの研修がほとんど。
今回のように
・コーチングの全体像を4時間で
・200名でオンライン
という実施は初の試みです。
ただ、こういうものは
できる、できないではなく、
やるか、やらないかなので、
「やる」といえばできるものです。
(というより、やれるようにするもの)
■しかし、終わった今だからこそ
言えることではありますが、
ただやるだけではなく、
どうすれば良い学びの時間になるのかを日々考えて
演劇や舞台のような
分刻みのスケジュールとコンテンツを組み、
脳内格闘しつつ、準備をしていた日々なのでした。
■余談ですが、研修というのは、
「短くするほうが難しい」のです。
物事の理解は、
”抽象と具体の往復”
で理解が深まります。
”抽象”(=考え方の枠)に加えて、
”具体”(=ケースやエピソード)
が語られるからこそ、
腹落ちされ、理解されるもの。
抽象的な話だけすれば、
すぐに説明は終わるのです。
それだとただ
「聞いただけ」になってしまう。
具体が伴って、
初めて魂が宿るのです。
■例えば
「”傾聴”が大事です」
といっても、
・”傾聴”とは何か?
・どんな聴き方が”傾聴”なのか?
・具体的にどんなシーンのどんな聞き方なのか?
が構造と感覚で、
右脳と左脳でイメージできなければ
理解していることにはならない。
ゆえに、
・抽象的な話の後には、
具体的なエピソードを入れる
・ディスカッションを入れて、
学びを消化する時間を入れる
・ロールプレイングなど実践の場を設ける
などが研修では必要とされますし、
上記を混ぜながら飽きない工夫を凝らして
維持しながら実施することがセオリーなのです。
ただ、それを4時間でやると
なかなか大変なものがある。
■それらのことを
夜な夜なコーチ仲間と
ディスカッションしつつ考え、
結局4時間の研修で、
合計40ページに渡る原稿が出来上がり、
それを運営メンバーですりあわせて
リハーサルを通じて行ってきた、、、
という実に楽しく、
大変な2週間だったのでした。
■、、、と、私の振り返り日誌のように
なってしまいましたが(汗)、
この経験を振り返り、
感じていることがあります。
それは唯一つ。
誰かからご期待をいただき仕事をする際に、
【「全力を尽くした」と自分が言えるかどうか】
この1点は、ものすごく重要なのだ、
と思うのです。
■結果は、
自分が判断するものではなく、
他者が判断するものです。
ゆえに(今回の私の研修も含めて)、
その結果はどんなものでも真摯に受け止め、
そして評価・判断されることは仕方ありません。
それがプロだし、仕事です。
でも、実は一番大事なのは
その中でも、”自分がコントロールできること”
(7つの習慣で言えば「影響の輪」ですね)
すなわち、今の環境下で
(使える時間、能力、予算などリソースを含め)
『やれることは全てやり尽くした』
と胸を張って言えるかどうか。
このことは自分が自分に対して誇れるかどうか、
また機会を頂いたお客様に対して
真っ直ぐに向き合えるかどうかを決める
分水嶺になると思うのです。
こういうものは自分でもわかるし
相手にも、どこからともなく伝わるものです。
■やっている最中に
「ああ、あれをやっておけばよかった」
「ああ、これもやっておけばよかった」
「あれもできたはず、これもできたはず」
、、、など頭によぎる状態で
その場に立ったとしたら、
結局、残るのは後悔のみ。
今持ちうる条件下において、
「考えられる全てのことはやった」
と思えるかは、
自分が前に進み、
自らの可能性を拡げ、
そして貢献し続ける上で、
極めて重要なことです。
■今回のオンラインでのコーチング研修。
結果、予想はしていたものの
それ以上の想像を超えた通信トラブルなども含め、
かなりハードな時間でした。
ただそれでも
「自分が持っているものは全部お渡しした」
「自分ができることはやり尽くした」
と言えるまで準備を出来たことは
一つ、思っていることではあります。
(他者からの評価はまた全く別の話。
そこは厳しい目で受け止めて参ります)
■やったことがないこと。
自分にとっての挑戦。
どんなことでも構いません。
ただ、目の前に
チャンスのようなものがあれば
とりあえず掴んで、そして後は「全力を尽くす」のみ。
暑苦しいようですが、
そうすることで見えてくる世界が
たくさん、たくさんあると思います。
このコーチング研修のプロジェクトも
まだまだ始まったばかりでうsが、
できることをひたすらに
積み重ねていきたい、と思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
私が知っている成功者は、
すべて自分に与えられた条件のもとで、
最善を尽くした人々であり、
来年になれば何とかなるだろうなどと、
手をこまねいてはいなかった。
エドワード・W・ホー(米国の政治家/1849-1925)
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