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2472号 2020年11月27日

マッチングアプリの出会いを盛り上げる話から、「言葉の大切さ」を考えた

(本日のお話 2058字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は某システムの会社様の課長の皆さまへ
『7つの習慣』研修実施の1日目。

その他、企業事例の作成、
マーケティング勉強会などでした。



さて、本日のお話です。

先日、友人知人含め
話をしているときに、

「言葉の見えない影響」
(とマッチングアプリの話)

について話が盛り上がりました。

このお話の中で、
人と関わる上で大切なポイントがあるな
と感じましたので、

そのお話に内容と、
学びと気付きを皆さまに
ご共有できればと思います。

それでは、早速まいりましょう。


タイトルは、


【マッチングアプリの出会いを盛り上げる話から、「言葉の大切さ」を考えた】


それでは、どうぞ。




■先日、ある方から

「マッチングアプリで
少し前に彼女ができました」

というお話を聞かせていただきました。


現在、マッチングアプリ(婚活アプリ)は
とても盛り上がっているようで、

気軽に出会いが
作り出せるとのことで、
使っている人も実に多いです。

使っていることは
別に珍しいことでも
恥ずかしいことでもない時代。

ある大手企業では、
ある女性がマッチングサイトに登録したところ、
同じ部署の人が3人も登録していて焦った、、、

なんて話もあるほど。

(ちょっと気まずいですね苦笑)


■そのマッチングアプリで彼女ができた、
という方から聞いた興味深い話が、

最近のマッチングアプリ界(?)の
状況についてでした。

曰く、

”男性側にも女性側にそれぞれの警戒”

がある、とのこと。。。


男性にある警戒とは
「写真と本人が全然違っているのでは?」
という問題(?)で、

女性にある警戒は
「一方的に遊ばれて終わるのでないか?」
という不安がある、とのこと。


■加えて言うと男性側には、
「ディナーをお誘いするとお金がかかる」
のでどうしよう(やっぱり男性側が持つのですね)

女性側は
「最初からディナーはこわい」
という警戒がうずまき、

純粋に出会いを作りたいものの
なかなか一歩踏み出せない、、、、

という状況が、
マッチングアプリ界の
どこそこで起こっている(らしい)のです。



■そんな中、
マッチングアプリサイト内で人気なのが

「ZOOMでの30分デート」(!)


だそう。

30分きっかりと決めて、
お互いの初見でお会いする。

お金もかからないし、
上記の、諸問題(?)も
解決することができる。

さながらオンライン越しの
男女の恋のジャブの差し合い。


■そしてそんな

「マッチングアプリ」×「ZOOM30分デート」

という中で、
(ジャブの差し合いを制する)
重要なスキルとは

『いかに初対面の方と、
オンライン上で話を盛り上げるのか?』


である、という話でした。


■その場にいた人は(私も含め)
コーチングを学んでいる人でした。

ゆえに、

「お互いに対面する姿勢、
”対立”を心理学的に示すよね」

「ZOOMは対面だから
確かに気まずいかもね」

なんて話から


「コーチングの技術を
ZOOM30分の対話に活かすには」

という何とも大学生男子のような話で
ひとしきり盛り上がったのでした。


■友人の一人が、
こういいます。


「”コーチングの技術”は、
たしかに使えるでしょうね(笑)

「他には?」「具体的には?」と
相手の話を拡げることで
(スライドアウト・チャンクダウン)

相手に気持ちよく、
話させることができますよね」


あはは、そうだねえ!などと
少し盛り上がった後、
「あ、しまった」という様子で
彼はこんな発言を続けられました。
(↑ちなみにコーチングを学んだ人)


「、、、あ、しまった。

相手に「話させる」じゃないですね。
『話をしてもらいやすくする』ですかね。

◯◯させる、というのは、
”コーチングマインド”がないですね(笑)」


「こういうスタンスって、
見えないけど伝わるから気をつけないと
いけないですよねー」


などと語られていたのでした。

ネタ的な話ではありましたが
とても印象に残りました。

「まさしく、その通りだな」

、、、と。




■神は細部に宿る、ではないですが、

「本音は、言葉の細部に宿る」

ものだと思います。

例えば、先程のZOOM30分デート。
言葉のどこかで

”話させる”

と言っているとしたら。

その言葉の背後には、

「自分が主導権を握っている」とか
「相手は自分よりも下」みたいなニュアンスが

どこかに含まれている可能性が
高そうです。



■他にもコーチングを学んでいる上司が、

「コーチングを使って、
相手を正しい目標設定に
うまく誘導できればと思う」

と言っているとしたら。

その”誘導”という言葉の背景にある想いとは、

「相手が自分でゴールを
見つけられるよう支援したい」

と言いつつ、実際の本音は

『自分の持つ正しい答えがあり
それに相手が合わせることが正しい』

となるのでしょう。

もちろん、言葉のあや、
ということもありますが、
多少なりともその感情が混ざっているから
その言葉は放たれるというのも事実。



■そして誰かと話をしているとき、

その微妙な言葉のニュアンスは
不思議と伝わってしまうのです。

ゆえに、
そんな言葉の雰囲気から、


・理屈で納得しているようだけど、
どことなく不満そう

・悪くないんだけど、
心から信頼をしてもらえない

・なんとなくコントロールされている感じを
持たれてしまいつながらない

という状況が
生まれてしまうのかと。

これは、

マッチングアプリの「ZOOM30分デート」
でも同じでしょうし

職場の中の「上司と部下の対話」
でも同じでしょう。



■とすると、
「継続して繋がる信頼関係」を構築するために
大事なことは、何か?

それはまず最初に


『自分が”使っている言葉”に自覚的になること』


でしょう。

そして、例えばもし

「やらせる」とか
「与える」とか
「◯◯させる」

という言葉が
無意識に出てくるとしたら
もう一歩踏み込んで考えてみる。

「なぜ、その言葉がでてくるのか?」

と、自分の内面を見つめてみるのです。



■コーチングの世界では

”スキルやテクニックではなく、
最終的に自分のあり方”

に目が向いて行かざるを得なく
なっていきます。

なぜならばあらゆる言動は
思考に紐付いているから。

ゆえに、人との関係において
今とは違うよりよい関係、
長期継続的な関係を追求していきたいとき、

「自分を見つめること」
(=自分の言葉を見つめること)

に立ち戻っていくことが大事になるのでしょう。


■知らず知らず

「話させる」
「やらせる」
「考えさせる」
「気づかせる」

のような言葉を使っていまいか。

その背景にある思いは何か、
ぜひ自分に矢印を向けてみると
また発見があるかもしれないし、

上手く行かなかったあの関係も、
より良い結果に結びつくのかもしれない。

、、、そのように思う次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

愛情がこもっていて無口な人こそ、
人生の伴侶としてふさわしい。

亀井勝一郎(文芸評論家/1907-1966)

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