マッチングアプリの出会いを盛り上げる話から、「言葉の大切さ」を考えた
(本日のお話 2058字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は某システムの会社様の課長の皆さまへ
『7つの習慣』研修実施の1日目。
その他、企業事例の作成、
マーケティング勉強会などでした。
*
さて、本日のお話です。
先日、友人知人含め
話をしているときに、
「言葉の見えない影響」
(とマッチングアプリの話)
について話が盛り上がりました。
このお話の中で、
人と関わる上で大切なポイントがあるな
と感じましたので、
そのお話に内容と、
学びと気付きを皆さまに
ご共有できればと思います。
それでは、早速まいりましょう。
タイトルは、
【マッチングアプリの出会いを盛り上げる話から、「言葉の大切さ」を考えた】
それでは、どうぞ。
■先日、ある方から
「マッチングアプリで
少し前に彼女ができました」
というお話を聞かせていただきました。
現在、マッチングアプリ(婚活アプリ)は
とても盛り上がっているようで、
気軽に出会いが
作り出せるとのことで、
使っている人も実に多いです。
使っていることは
別に珍しいことでも
恥ずかしいことでもない時代。
ある大手企業では、
ある女性がマッチングサイトに登録したところ、
同じ部署の人が3人も登録していて焦った、、、
なんて話もあるほど。
(ちょっと気まずいですね苦笑)
■そのマッチングアプリで彼女ができた、
という方から聞いた興味深い話が、
最近のマッチングアプリ界(?)の
状況についてでした。
曰く、
”男性側にも女性側にそれぞれの警戒”
がある、とのこと。。。
男性にある警戒とは
「写真と本人が全然違っているのでは?」
という問題(?)で、
女性にある警戒は
「一方的に遊ばれて終わるのでないか?」
という不安がある、とのこと。
■加えて言うと男性側には、
「ディナーをお誘いするとお金がかかる」
のでどうしよう(やっぱり男性側が持つのですね)
女性側は
「最初からディナーはこわい」
という警戒がうずまき、
純粋に出会いを作りたいものの
なかなか一歩踏み出せない、、、、
という状況が、
マッチングアプリ界の
どこそこで起こっている(らしい)のです。
■そんな中、
マッチングアプリサイト内で人気なのが
「ZOOMでの30分デート」(!)
だそう。
30分きっかりと決めて、
お互いの初見でお会いする。
お金もかからないし、
上記の、諸問題(?)も
解決することができる。
さながらオンライン越しの
男女の恋のジャブの差し合い。
■そしてそんな
「マッチングアプリ」×「ZOOM30分デート」
という中で、
(ジャブの差し合いを制する)
重要なスキルとは
『いかに初対面の方と、
オンライン上で話を盛り上げるのか?』
である、という話でした。
■その場にいた人は(私も含め)
コーチングを学んでいる人でした。
ゆえに、
「お互いに対面する姿勢、
”対立”を心理学的に示すよね」
「ZOOMは対面だから
確かに気まずいかもね」
なんて話から
「コーチングの技術を
ZOOM30分の対話に活かすには」
という何とも大学生男子のような話で
ひとしきり盛り上がったのでした。
■友人の一人が、
こういいます。
「”コーチングの技術”は、
たしかに使えるでしょうね(笑)
「他には?」「具体的には?」と
相手の話を拡げることで
(スライドアウト・チャンクダウン)
相手に気持ちよく、
話させることができますよね」
あはは、そうだねえ!などと
少し盛り上がった後、
「あ、しまった」という様子で
彼はこんな発言を続けられました。
(↑ちなみにコーチングを学んだ人)
「、、、あ、しまった。
相手に「話させる」じゃないですね。
『話をしてもらいやすくする』ですかね。
◯◯させる、というのは、
”コーチングマインド”がないですね(笑)」
「こういうスタンスって、
見えないけど伝わるから気をつけないと
いけないですよねー」
などと語られていたのでした。
ネタ的な話ではありましたが
とても印象に残りました。
「まさしく、その通りだな」
、、、と。
■神は細部に宿る、ではないですが、
「本音は、言葉の細部に宿る」
ものだと思います。
例えば、先程のZOOM30分デート。
言葉のどこかで
”話させる”
と言っているとしたら。
その言葉の背後には、
「自分が主導権を握っている」とか
「相手は自分よりも下」みたいなニュアンスが
どこかに含まれている可能性が
高そうです。
■他にもコーチングを学んでいる上司が、
「コーチングを使って、
相手を正しい目標設定に
うまく誘導できればと思う」
と言っているとしたら。
その”誘導”という言葉の背景にある想いとは、
「相手が自分でゴールを
見つけられるよう支援したい」
と言いつつ、実際の本音は
『自分の持つ正しい答えがあり
それに相手が合わせることが正しい』
となるのでしょう。
もちろん、言葉のあや、
ということもありますが、
多少なりともその感情が混ざっているから
その言葉は放たれるというのも事実。
■そして誰かと話をしているとき、
その微妙な言葉のニュアンスは
不思議と伝わってしまうのです。
ゆえに、
そんな言葉の雰囲気から、
・理屈で納得しているようだけど、
どことなく不満そう
・悪くないんだけど、
心から信頼をしてもらえない
・なんとなくコントロールされている感じを
持たれてしまいつながらない
という状況が
生まれてしまうのかと。
これは、
マッチングアプリの「ZOOM30分デート」
でも同じでしょうし
職場の中の「上司と部下の対話」
でも同じでしょう。
■とすると、
「継続して繋がる信頼関係」を構築するために
大事なことは、何か?
それはまず最初に
『自分が”使っている言葉”に自覚的になること』
でしょう。
そして、例えばもし
「やらせる」とか
「与える」とか
「◯◯させる」
という言葉が
無意識に出てくるとしたら
もう一歩踏み込んで考えてみる。
「なぜ、その言葉がでてくるのか?」
と、自分の内面を見つめてみるのです。
■コーチングの世界では
”スキルやテクニックではなく、
最終的に自分のあり方”
に目が向いて行かざるを得なく
なっていきます。
なぜならばあらゆる言動は
思考に紐付いているから。
ゆえに、人との関係において
今とは違うよりよい関係、
長期継続的な関係を追求していきたいとき、
「自分を見つめること」
(=自分の言葉を見つめること)
に立ち戻っていくことが大事になるのでしょう。
■知らず知らず
「話させる」
「やらせる」
「考えさせる」
「気づかせる」
のような言葉を使っていまいか。
その背景にある思いは何か、
ぜひ自分に矢印を向けてみると
また発見があるかもしれないし、
上手く行かなかったあの関係も、
より良い結果に結びつくのかもしれない。
、、、そのように思う次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
愛情がこもっていて無口な人こそ、
人生の伴侶としてふさわしい。
亀井勝一郎(文芸評論家/1907-1966)
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