「学ぶは真似ぶ」。”本を模写する”中で気づいた2つのこと
(本日のお話 2067字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
また、夜からは
【大学院受験プロジェクト】
「人材開発・組織開発のプロになるための16冊」を学ぼう!の会
https://forms.gle/fLySpASvk6WzY5DMA
の第一回目の開催。
第一回目は『組織開発の探求』という書籍を元に、
学んだことを皆さまにご共有させていただきました。
改めて、私のアウトプットに、
お付き合いいただきました皆さま、
本当にありがとうございました!
聞いていただける方がいるからこそ、
お話をすることができます。
来週以降も粛々とやっていきますので、
引き続きどうぞ、よろしくお願いいたします。
*
さて、本日のお話です。
昨日の大学院受験プロジェクトで
学びのアウトプットをするにあたって、
「読んだ内容をまとめる」
という作業をしておりました。
その中で、
とある気づきがありましたので、
そのお話を皆さまに
ご共有させていただきたいと思います。
(ちょっと抽象的なお話になってしまうかもですが、、、
お付き合いいただけますと幸いです)
それでは早速まいりましょう。
タイトルは、
【「学ぶは真似ぶ」。”本を模写する”中で気づいた2つのこと】
それでは、どうぞ。
■本の読み方には、
2つあると思っています。
1つは、
”全体をナナメ読みすること”
です。
いわゆる「速読風読み方」ですね。
どこに、どんな事が書かれているのか
大枠をつかむイメージ。
タイトルだけ読んでも、
何となくその感じはつかめます。
(やってみると意外とできます)
■そして、2つ目が、
”一文一文を熟読すること”
です。
何かの説明をしているときに、
その言葉の表現を一字一句読み解く。
それは、全体をサラッと読むのとは、
違ったものを得ることができます。
その違いとは、
”著者のより細かい思考を感じられる”
とでもいうのでしょうか。
やはり前者とは同じ読むでも
大分違ってきます。
■それぞれの読み方は、
使い分ければ良いかと思います。
時間がないときはサラッと読めばいい。
この読み方も、是非習得しておきたい。
そもそも全部一字一句読まないといけない、
なんて規定もないですし
最後まで読みきらないといけない、
なんて規定もないですし、
頭から順番に読まないといけない、
なんて規定もないのです。
自由に、目的に応じて
好きなように読めば良い。
■ただ、こと、
”著者の思考に入り、深く学びを得る”
ためには、
「一言一句、あえて熟読する」というのは、
(場合によって)効果的なんだろうな、
と昨日、勉強会の準備をしながら
思ったのでした。
■例えば、昨日のお話。
『組織開発の探求』(著:中原淳)
という本を題材に、
ワードに学びをまとめ始めました。
ただ、その中で
とある感覚に陥ります。
「自分の言葉で言い換えようとすると、
意味のニュアンスが変わってしまう。
実に難しいな…」
という感覚です。
■「組織開発」の説明について
こんな記述がありました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・組織開発とは「痛みを伴うグループの学習であり変化」である
・組織開発とは「政治的実践」である
・組織開発とは「ガチ対話」である
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この言葉を、学ぶために教えるよろしく、
”自分の言葉で言い換えよう”
と思ったのです。
でも、やろうとすると
極めて難しい。
一言一句を見ていくと、
それぞれに書いた人が深い意味を
込めていることを感じられて、
なんともそのニュアンスを崩して
自分の言葉で言い換えることは
無理なんじゃないか、、、
とすら感じたのでした。
そして、結局、
「著書の内容を”模写”しまくって、
勉強会として皆さまにお伝えした」
ということを行ったのでした。
■そこから気づいたことが
2つあります。
まず1つ目。
『著者の表現を”模写”することで、
著者の思考がより深く理解できる』
ということ。
文章を、ただ読み流すのではない。
書かれている文字を、一言一句、書き直す。
そうすると、理解が深まるのです。
*
例えば、頭の中のイメージはこんな感じ。
一言一句、模写すると、
このような疑問が沸き起こります。
”組織開発とは、「ガチ対話」”である。(著者の言葉)
↓
(ん?なんで敢えて「対話」という言葉を使ったんだろう?)
(「対話」って、そもそもなんだ?
「会話」や「議論」と、どう細かくちがうのか?)
(どんな意味を、この「ガチ対話」という表現に
込めたのでだろうか?)
あるいは、
”組織開発とは、「痛みを伴うグループの学習であり変化」”である。(著者の言葉)
であれば、
↓
(チーム、ではなく、グループとした理由はなんだろう?)
(「学習」と「変化」、2つを敢えて使い分けた意図は?
敢えて、この順番にしたのはなんだろう?)
、、、そんな風な疑問が、
一言一句”模写”をすると
浮かんでくるのです。
これはナナメ読みでは
浮かんで来ない疑問です。
そして、多くの場合、
一言一句を読み解こうとすると、
やはりそこには意味が感じられるのです。
ゆえに、
『”模写”することで、著者の思考がより深く理解できる』
と思った、という話。
■そして、2つ目。
『「誰かの表現を、自分のものにする」ことが学びである』
と定義することが大事、という話。
”学びは真似びである”
なんて言われることがあります。
実は、ゼロから
自分の言葉や概念を紡ぎ出すのは、
ものすごく難易度が高いことです。
であるならば、
”誰かの言葉を、自分が流用させていただき
自分の言葉として語れるように練習する”
ほうがずっと効率がよい。
なので、先人、先輩が考えた言葉を
敬意をもって拝借すること。
これが実に大事だと思ったのです。
■普段、自分が使っている言葉、思考は
意外とワンパターンに陥っています。
そんな中、
自分の思考や行動を拡げ、
新しい選択肢を見つけてくれるものは、
「他者の思考が結晶化した”言葉”」
であり、それらは、
本から学ぶことができます。
ゆえに、本を読む時に
『1,著者の言葉を”模写”することで、
著者の思考がより深く理解できる』
『2,「誰かの表現を、自分のものにする」ことが
学びであるという定義をする』
そんなスタンスで本に向き合うことで、
自分の思考や言葉をバージョンアップさせやすくなるのでは、
そんなことを思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
もし、私がより遠くを見ているとしたら、
それは、先人の肩の上に立っているからです。
アイザック・ニュートン(イギリスの自然哲学者/1642-1727)
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