映画『鬼滅の刃』を観て、涙した理由を考えた
(本日のお話 2587字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件の打ち合わせ。
ならびに、会社の第三期末を終えての振り返りを
税理士の先生(従姉妹ですけど)と打ち合わせ。
研修業界としても、
会社としても、
・オンライン化の対応
・スタッフさんの採用
・新プログラムの開発
・システムコーチングの勉強のため海外へ
などなど、
多くの変化があった1年だったな、
と感じております。
もう12月ですが、
来年はどんな1年になるのか
楽しみでございます。
*
さて、本日のお話です。
昨晩、話題の映画『鬼滅の刃』を
レイトショーにて観に行ってきました。
興行収入で
「タイタニック」を抜き2位へ、
「千と千尋の神隠し」の1位に迫る勢いとのことで、
おそらく、ご覧になられた方も
たくさんいらっしゃるかと。
(皆さま、いかがでしたか?)
話題作は
賛否両論があってしかるべきですが、
今日は私の個人的な感想と、
その映画からの学びと気付きを、
皆さまにご共有させていただければと思います。
(ネタバレがない範囲で)
タイトルは、
【映画『鬼滅の刃』を観て、涙した理由を考えた】
それでは、どうぞ。
■『鬼滅の刃』。
もう、ノリに乗っていますね。
我が家はテレビもなく、
ニュースもそんなに観ないので、
割と世の中と一線をおいた生活をしております。
しかしそれで、誰かとお話をするたびに
毎回「鬼滅の刃」の話がでてくるので、
サブリミナル効果よろしく、
刷り込みがされて、ちょっとずつ
気になってきてしまいました。
■そして2週間くらい前に、
Amazonプライムで
アニメを見はじめました。
昔も妻の勧めで
ちょろっと観たことがあったのですが、
その時は、「別にそんなに面白くないな」と思って、
途中で観るのを止めていました。
、、、でもここまで騒がれると
何かあるんだろうな、と思って
そんな目でもう一度じっくり見ると、
「いい話じゃん(涙)」
と引き込まれてしまいました。
何だか大衆の意見で右往左往するのも
軸がない感じですが、シンプルに
・「優しさ」とは何か
・「強さ」とは何か
・ 自分に打ち克つ
・家族への愛
という世の黄金律のようなメッセージが
美しいアニメーションと共に描かれていて、
いい作品だな、と思いました。
■そして、そんなアニメの続編が
映画『鬼滅の刃 無限列車編』
べと繋がる構造になっており
マーケティング的にも素晴らしく、
私もその手に(?)まんまと乗ってしまい、
導かれるように映画館に行ったのでした。
■ちなみに、映画を見た人(友人知人)の
前評判を考えてみると
「泣けた派」(5割)
「まあまあよかった派」(4割)
「私の時間返してくれ派」(1割)
という評価だったので、
賛否両論あるだろう、と思いつつ、
鑑賞に行ってみたのでした。
■結果、私(紀藤)の場合、
「尋常じゃなく泣けた」
のでした。
なんというか、
どのシーンもツボだったのです
多分、歴代で5本の指に入るほど
泣けたかもしれません。
感想は人それぞれ。
何が正しいなどはあるはずもありませんが、
ふと思ったのが、
「何故ゆえ自分は
こんなに泣けたのだろうか?」
を自己分析してみた、
思うことがありました。
そしてそれは、
「自分の価値観を知る」
という観点でも興味深いものでした。
■泣けた理由。それは大きく2点でした。
まず、1つ目。
『1,「自分の大切な価値観」のツボを押された』
こと。
人は色んな価値観のツボがあります。
家族愛(親子愛、夫婦愛)、
動物愛(無償の愛)、友情
自分に打ち克つ、信念を貫き通す…
などなど。
おそらく皆さまも当然、
”心の琴線に触れるテーマ”
があるかと思います。
そして大体、”泣ける”ポイントは、
自分が大事にしたい価値観、
自分に重要な意味を持つ価値観だったりします。
それを何種類も、2時間の映画の中で、
これでもかとばかりにコンボとして
叩き込まれる感じがしました。
特に私の場合、
「心優しき主人公が、
何かのために自らに打ち克ち、戦う系」
は非常に弱いのです。
(メルマガ書いてるときも、
自分と戦いながら書いているときもままあります(汗))
ゆえに、「自分がそうありたい」という、
心の琴線に触れっぱなしだったので
泣けたのだろうな、と思いました。
■そして2つ目。
『2,感情やキャラが蒸留され、濃縮されていたから、刺さりやすかった』
ということ。
正直、実際の人間は、
アニメの登場人物以上に、
複雑な感情を持っています。
例えば、
・暖かな優しさの背景に、
ちょっとしたずる賢さ、があったり、
・真っ直ぐな勇気と一本気な想いの背景に
したたかな戦略、があったり、
・常に自分に打ち克ち続けるのではなく、
しばしば逃げてしまったり
(誰もみていないときはサボるとか)
みたいなもの。
それが、”人間臭い”存在です。
そして大多数、そうだと思います。
■青一色、赤一色、
ピュアで真っ直ぐなだけな心は、
なかなかありません。
(私が出会ったことがないだけでしょうか)
しかし、アニメは、
デフォルメされて描くから面白い。
勇気、弱さ、
真っ直ぐさ、優しさ、
恐れ、クールさ、
その人間の感情のいち部分が
登場人物に投影されて、
蒸留されて濃縮されていきます。
だからこそ、蒸留酒のように
アルコール度数も高く、パンチがあって、
突き刺さってきやすいのかと。
「現実離れしとるやん、、、」
と思うと冷めてしまいますが、
その”感情の蒸留酒”を
エンターテイメントとして観ると、
泣きポイントが強化されるなあ、
と思ったのでした。
■ということで、
感情の高ぶり(泣けるという現象)を
映画を通じて少し分析してみました。
そして(あくまで私の場合ですが)
『1,「自分の大切な価値観」のツボを押された』
『 2,感情やキャラが蒸留され、濃縮されていたから、刺さりやすかった 』
という作用で、
しこたま泣いてしまったのだなあ、
と思ったのでした。
■映画の楽しみ方は人それぞれ。
ただ、小説や映画は、
「カタルシス」
(=心の中の感情などが、表出して浄化されること)
を体験させてくれるな、と思います。
そして大事にしている価値観を
体現している登場人物の心に触れると、
なんだか自分の心が洗われる気がします。
ゆえに、そういった映画は
意図的に触れていきたいし、
そんな意味で、
「鬼滅の刃」もその一つの作品だったな、
と出会いを嬉しく思えた
個人的な感想でした。
追伸:
、、、ちなみに、妻は、
「まあまあかな。最後ちょろっと泣けたけどね」
と、サバサバした感じで言っておりました。
皆違って、皆いい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
大人とは、裏切られた青年の姿である。
太宰治(日本の小説家/1909-1948)
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