本を一度読むだけで、内容を熱く相手に語れるレベルまで持っていく方法
(本日のお話 2436字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
並びに夜からは、
【大学院受験プロジェクト】
「人材開発・組織開発のプロになるための16冊」を学ぼう!の会
https://forms.gle/fLySpASvk6WzY5DMA
の開催でした。
私が読んで学んだ人材開発・組織開発の名著を
ひたすら皆さまにご共有させていただく…
という何とも私的な会ではありますが、
今回も20名を越える皆さまにお集まりいただき、
本当に頭が下がる思いです。
改めて、ご参加いただきました皆さま、
誠にありがとうございました!
*
さて、本日のお話です。
上記でお伝えした通り、
”ちょっと小難しそうな本を読み、内容を語る”
ことを勉強会として行っています。
その活動を行う中で、
”本を1回読んだだけで
熱く内容を伝える読み方のコツ”
があるな、と小さな発見しました。
このコツが万人に当てはまるかは不明ではございますが、
一つの参考として、気付きと学びを、
皆さまにご共有させていただきたいと思います。
それではまいりましょう。
タイトルは、
【本を一度読むだけで、内容を熱く相手に語れるレベルまで持っていく方法】
それでは、どうぞ。
■昨日の勉強会で、参加者の方から、
「この分厚い本(『組織開発の探求』約400ページ)を、
いつ、どうやって読んでいるんですか?」
とご質問をいただきました。
確かに、
「本の内容を1度読んで
2時間熱く喋り尽くすのは、
それなりに大変なことな気もする、、、」
と私事ながら、
ちょっと思ったのでした。
■というのも、
私(紀藤)は決して
頭がよいわけではありません。
ただ、人材開発・組織開発の話は好きで。
同様に、喋るのも好きなだけ。
、、、とはいえ、
少しマニアックな本を1度だけ読んで、
それを2時間語り尽くすというのは、
それなりに理解を深めていないと
やっぱり難しいんだろうな、とも思うわけです。
その行為を、
さしてスペックが高くもない頭で
かろうじて出来ているのには、
何となく”コツ”みたいなものがあるのだろうな、
と思ったのです。
■では、どんな読み方をしているのか?
いかに工夫をすれば、
【本を一度読むだけで、
内容を熱く相手に語れるレベルまで持っていく】
ことができるのか?
この事を考えてみました。
正解というわけではないですが、
以下、私(紀藤)が個人的にやっている
「読書を語れるレベルまで理解を高める」
ためのお勧めステップです。
結論から先にいうと、
正直なところちょっと面倒くさいです。
しかもめちゃ疲れます。。。
ですが同時に、
読んだ内容が記憶にとどまって、
知恵を自分の血肉にする読み方でもある、と感じます。
詳細は、以下の流れです。
(ここから)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『本を一度読むだけで、内容を熱く相手に語れるレベルまで持っていく方法』
<{準備}ちょっと緊張感のある発表の場を作る>
誰かに語る場所を、正式に用意します。
「誰かが時間を割いて、聞きに来る」。
この緊張感が、自分の学びを本気にさせます。
部下でも同僚でも友人でもよいです。
”ちょっと緊張感がある”発表の場というのがポイントです。
<{STEP1}本を読む 〜速読編/全体像を把握する〜>
1時間くらいで、パラパラと全体像を眺めて、
全体構造を把握します。(速読の技術です)
それぞれの章で何が語られているのか?
特に重要な章はどの部分だろうか?
どれくらい時間がかかりそうか?
などをざっと把握します。
※これだけでも、
本に書かれている「テーマ」は割と理解できますが、
人に語れるレベルには程遠いです。
<{STEP2}本を読む 〜精読編/模写する〜>
だいたい一章30分、など時間を決めて読みます。
そして読みながら、2つのことをします。
1,心に響いた本の部分にアンダーラインを引く
2,加えてその部分を抜き出してワードなどに模写する
これが面倒くさい&時間がかかる。
やってて意味あるのかな、と思います。
でも、読み流すのではなく「書き写す」ことを通じて、
かつ、そこに自分のコメントなどを書き入れることで、
記憶が定着し、理解がグッと深まります。
思考を熟成させる時間が「模写」の時間だと感じます。
※ちなみに、「本を読む時間」は、
土日のどちらかを中心にまとまった時間をとり、
半日〜1日かけて一気に読むようにしております。
これは私がその方が集中できるという理由です。
<{STEP3}発表>
発表前に、書き写した「まとめ」を見返します。
そうすると、自分がまとめた本のエッセンスが
抽出されており、まとめを見返すだけでも、
記憶が一気に想起されてきます。
それを発表前にサラッと読んで、
全体の”つなぎ”を確認します。
そしてその内容を”熱く”語ります。
(聞いていただけるのだから、情熱を込めて、
できるだけ楽しく!わかりやすく!語りたいですね)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ここまで)
という内容。
■世の中には、
本当に頭の良い方がいます。
一度読んだだけで、
サラサラと自分の言葉で語れるような
ハイスペックな方もいらっしゃいます。
(本当に驚くばかりですが…)
しかし、少なくとも私は
読んでは忘れ、読んでは忘れ、
挙句の果てには読んだ事実すら忘れている、、、
という種類の人間で
それでも、本当は
せっかく時間を使って読んだのだから
記憶に留めておきたい、語りたい
と思っています。
そして同じように感じる方も
きっと多いはず。
(あれ、私だけではないですよね?)
■そんな中、大事なことは、
”「復習」と「自分の言葉で説明する」”
ことです。
*
研修デザインの大家である、
ボブ・パイク氏は、
『リビジット(復習)が重要だ』
と語りました。
人は学んだそばから忘れていくもの。
ゆえに、
”20分ごとに1回、
研修で学んだ内容を振り返り、
自分の言葉に落とし込むこと”
が研修デザインでは重要であると語り、
”研修後30日で、6回の
リビジット(復習)が 長期記憶のために大事だ”
と研修定着化のための工夫を
強調しました。
それを「学びの定着の原則」としました。
*
また『7つの習慣』のコヴィー博士も、
「学ぶために教える」
ことが学習のために
もっとも効果的な方法だ、
と語りました。
■そんなことも踏まえて改めて考えると、
やっぱり、「本を読む」という行為も、
”攻める読書”
のように、工夫をすることが
記憶が忘却していくことを低下させ、
読んだものを自分のものにするための
大切なスタンスだと思います。
上記にご紹介した
『本を一度読むだけで、内容を熱く相手に語れるレベルまで持っていく方法』
なんて偉そうに行ってみた話も、
「凡人・紀藤の
最も記憶への歩留まりがよい読書方法」
の一つ。
「準備,緊張感のある場作り」
↓
「1,サラッと読む」
↓
「2,ガッツリ読む(書き写す)」
↓
「3、語る」
この流れは、多少なりとも
記憶を定着させる原則に則っていると思いますし、
皆さまにも多少なりとも
参考になるところがあるのでは、
などと思っています。
人を巻き込むことで
集中力も高まるし
復習の良い機会にもなります。
、、、ということで、私自身が実践者として
引き続き読んでアウトプットしてのサイクルを回しつつ
学びを深めてまいりたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
すべての困難は、あなたへの贈り物を
両手に抱えている。
リチャード・バック(米国の作家・飛行家/1936-)
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