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2486号 2020年12月11日

メルカリで結婚式の思い出の品を(二束三文で)売ることを通じて見えたこと

(本日のお話 2052字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は『7つの習慣』研修の2日目。
また間で、午後から1件のセミナー参加。
1件のアポイントでした。

その他、大学院受験に向けての読書など。
まだまだ読書の深堀りの量も質も足りないので
集中していきたいと思います。

全集中ですね(鬼滅の刃にのっかってみました笑)。


*

さて、早速ですが本日のお話です。

昨日「メルカリ」で
いらなくなったある商品を売りました。

そのメルカリで物を売りつつ、

今読み進めている
『組織行動』という本の内容で
ふと思い出す項目がありました。

半ば強引な繋がりですが、
「組織行動」と「メルカリ」から
学びと気付きについて皆さまに
ご共有させていただければと思います。


タイトルは、


【メルカリで結婚式の思い出の品を(二束三文で)売ることを通じて見えたこと】


それでは、どうぞ。



■皆さまは、

「メルカリ」

使ったことがありますでしょうか?


メルカリと言えば
日本最大級のフリマアプリです。

利用者数が1,350万人(2020年現在)とのことで
国民の10人に1人以上が使っていると考えると、
なかなか凄いアプリ。



■さて、私もメルカリを
ごくたまーに使うのですが、

・何となく捨てづらい粗大ゴミ
・買ったけど使えなかった雑貨等

を、半年に1回くらい、
「中古品」として出品したりします。



■そして、先日ある品を
メルカリに出してみました。

それは、約10年前、
結婚式のときに使った「番傘」。

和紙でできた傘で、
確か当時5000円位だったかと。

深紅の色味がある、
なかなか良い傘です。

、、、が本当に使い道がない(汗)


かと言って、そのまま
粗大ゴミに出すのも、
何となく心が痛む。

思い出を捨ててしまっている感じがするのです。

(そういうもの、
皆さまにもありますよね??)



■そんなときに大体
「メルカリ」のアプリを開いて、
パシャリと写真をとります。

そして、値付けをする。

さっさと売れてほしいので、
大体1,300円くらいかな。。。

と他の商品もみて値段を付けて、
そして待ちます。


、、、意外にも、
あっという間に売れました。

さすが1,350万人が
利用しているだけある。

そして配送手続きをすると、
「配送料1,000円」とあります。

1500円−1000円=500円。
つまり、500円の粗利。

、、、うーん、
工数の割にあんまりだな。。
と正直思います。



■これを大きいか、小さいか、
と考えるのは人それぞれ。

ただ個人的には、正直、

1、アプリを開いて写真をとり
商品内容を入力する

2、いくらにしようか考えたり
文面を考える

3,梱包して、コンビニに行き郵送

という手間を考えると、
金銭的に物凄く大きなメリットがある、
とは感じられはしないのです。

(まがりなりにも、
自分で会社で経営をしておりますし、、、)



■ただ、それが分かっていても、

”なぜ「メルカリ」に思い出の品を出品するのか?”

と言うと、やはり、

『「捨てたくないという思い」が強いから』

ここに尽きるな、
と感じるのです。

他にも、

・サイズを見誤り、買い間違えた
地震対策用のつっぱり棒(新品)

なども、そのまま捨てると
何となく罪悪感。

「もったいないオバケ」が出る気がして
(と幼少期言われて育ちました)
ポイっとは捨てられないのです。


、、、そんな一連の体験をしながら


「ああ、”勿体ない”という気持ちを昇華させ
『金銭以外の価値』を提供しているから
メルカリは支持されるんだな」


と、しみじみと感じた、、、というお話。



■そして、話は唐突に飛びますが

『組織行動 ー組織の中の人間行動を探るー』
(著:鈴木竜太・服部泰宏)
https://www.amazon.co.jp/dp/4641150664/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_QeR0Fb57YRDVZ

という本があります。


この中に、

”人が働く原動力の
一つでもある「報酬」”

について
以下のような説明があり、
そのことを思い出したのでした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「報酬」には種類がある。

その中の代表的な「外的報酬」には、

1)直接的な報酬(賃金・手当・ボーナスなど)

2)間接的報酬(有給休暇・保険・特別な待遇/社用車が使えるなど)

3)非金銭的報酬(秘書がつく、職位の名称が変わる、など)

(以下略)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

他にも、報酬には色々と種類がありますが、
読みながら印象的だったのが、

”人は、目に見える「直接的」な報酬だけで
動くほど単純な生き物ではない”

ということ。

言われてみると当たり前なのですが、
「人が働く」という行為の中には
経済活動以外にも、
・貢献、
・人との繋がり
・自己成長
・自尊心を高める

、、、など
多くの期待が含まれます。

言われたら、
物凄く当然の話です。



■ただ、何となく

「直接的な金銭」

が目立ちがちではないか、、、

(個人的な感想ですが)
とも思ったのです。



■しかし、

”「メルカリ」で二束三文で結婚式の思い出の品を売る”

という行為を通じて、

「きっと、買ってくれた人が
インテリアか何かに使ってくれるんだろう、
と想像することによる幸福感」

を自分のうちに感じつつ、


『人にとって
目に見える金銭だけが
報酬ではない』


という人間行動を理解した、

という気づきがあったのでした。



■おそらく、皆さまも
日々の働く中で

”得たいこと”

があるかと思います。

それは、

・直接的報酬(金銭/経済活動)

はもちろんありますが
それ以外にももっと満たしたいことが
おそらくあると思うわけです。

それが、

・成長感
・人間関係
・自己有用感
・自己成長
・余暇/休暇
、、、

なんなのかは人それぞれですが、


”「直接的ではない大切なもの」に着目すること”

が大事なことではなかろうか、
そんなことを思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

1つのことが万人にあてはまりはしない
めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ。

ゲーテ(ドイツの劇作家/1749-1832)

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