問題、課題、悩み、葛藤…。解決のキーワードは「参照枠を拡げる」こと
(本日のお話 2581字/読了時間4分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日より、『レゴシリアスプレイ』という、
レゴ・ブロックをシリアス(?)に使った
チームビルディングを行うワークショップの
ファシリテーター養成コースに参加しています。
手法というのは
あくまでも手段にしかすぎませんが、
とはいえ、
ドラえもんのポケットのように
必要な時に必要な手法を
どしどし出せるように磨いて行きたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
最近よくよく思うのが、
「手法はたくさん知っておくと便利」
ということです。
そしてそれは、
問題、課題、悩み…等々を
解決・解消することにも役立ちます。
今日はこのお話について、
皆さまに学びと気付きを
お伝えさせていただければと思います。
タイトルは、
【問題、課題、悩み、葛藤…。解決のキーワードは「参照枠を拡げる」こと】
それでは、どうぞ。
■昨日のメルマガにて
”「成果が出るリーダーの行動」を
ミシガン大学とオハイオ州立大学の研究から、紐解いてみた”
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/3704499/
というタイトルで、
「リーダーシップ理論」をテーマに、
お話をお届けさせていただきました。
そのメルマガについて
以下、大変学び深いご感想を
いただきました。
(ここから)
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いつも楽しく拝見しています。
お忙しい中での、【大学院受験プロジェクト】
素晴らしいチャレンジですね!すごいです。
本日のリーダーシップについてのお話しを読んで
思い出した事がありましたので、
感想としてメールさせていただきます。
昨年、キャリアコンサルタント養成講座(国家資格)を受講していましたが、
カリキュラムの中に「リーダーシップ理論」がありました。
なぜ、キャリアコンサルタントが
リーダーシップ理論を学ぶのか…は、
良くわかりませんでしたが、この3つを学びました!
*
■レヴィンのリーダーシップ類型
アメリカの心理学者レヴィン(K.Lewin)が
アイオワ大学で行った実験に基づき、
リーダーシップのタイプを専制型・放任型・民主型の3つに分類
■SL理論(Situational Leadership Theory)
1977年にハーシィ(P.Hersey)とブランチャード(K.H.Blanchard) が提唱した
リーダーシップ条件適応理論の1つ。
部下の成熟度によって、
有効なリーダーシップスタイルが異なる、
という前提に拠っている。
■PM理論(PM Theory of Leadership)
日本の社会心理学者、三隅二不二(みすみ じゅうじ)が
1966年に提唱したPM理論とは、リーダーシップを
P:Performance「目標達成能力」と
M:Maintenance「集団維持能力」の2つの能力要素で構成されるとし、
目標設定や計画立案、メンバーへの指示などにより目標を達成する能力(P)と、
メンバー間の人間関係を良好に保ち、集団のまとまりを維持する能力(M)の2つの能力の大小によって、
4つのリーダーシップタイプ(PM型、Pm型、pM型、pm型)を提示し、
PとMが共に高い状態(PM型)のリーダーシップが望ましい、とした理論。
*
既にご存知の理論なのかも知れませんが、
大きな会社ですと、職場ごとに、課員の構成も様々で、
「リーダー」と「メンバー」の組み合わせが大事、
という理論がものすごく腹落ちしました。
T.Iさま
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ここまで)
まず、Iさん、長文かつ、
非常にわかりやすく、
学びになる素晴らしきご感想、
誠にありがとうございます!
■上記の内容については、
「うお、なんだか重たそうな、
横文字がたくさん並んでいる、、、」
とちょっと苦手意識をもたれた方も
いらっしゃるかもしれません。
、、、がとても有名かつ
深イイ理論なのです。
■私も概要を知っているくらいで
まだまだ勉強中ではありますが、
頂いたIさんお話を
噛み砕かせていただくと、
1)リーダーのスタイルは、
「専制型・民主型・放任型」の3つある(レヴィン)
2)リーダーは「部下の能力のレベル」に合わせて、
指示or委任など変えたほうがいい(SL理論)
3)リーダーは「人間関係と集団の維持能力」の
かけあわせが大事(PM理論)
というお話かと思います。
■上記は、一つの知識であります。
ただ、言い方を変えると、
『視点を変えるための「参照枠」』
でもあると言えそうです。
この「参照枠」という言葉に、
少し注目してみたいのです。
■例えば、Aさんというマネージャーが、
「うーん、チームをまとめるのが
どうにもうまくいかない…」
と悩んでいた、とします。
”悩み”というのは、
「同じ思考パターン、行動パターンを
ぐるぐる繰り返して答えがでない状態」
といえます。
色んなパターンを試そうと
しているつもり。
でも結局、いつもと同じことの
繰り返しになっている場合も、やはり多いのです。
「、、、いつも明確に
タスクを指示しているのに
何故言うことが聞けないだろう」
「、、、日頃から
人間関係を大事にしているのに
メンバーがうまく動いてくれない」
などというときに、
”自分のこだわり”
という範囲内のみで
思考/行動をしていることが
実は結構多い。
■その中で、自分のパターンを
破ってくれるものの一つが、
”新しい知識・理論(参照枠)”
だと思うわけです。
例えば上記のリーダーシップ理論も学ぶことで、
・「人間関係」を大事にする
”民主型”リーダーのデメリットと何か?(レヴィン)
・「人間関係」だけではなく
「集団維持能力」の観点から見て、自分はどうか?(PM理論)
・メンバーの能力に応じて
自分はアプローチを変えているだろうか?(SL理論)
など「参照枠」を知ることによって、
”新たな問い”が生まれます。
違う視点から、
自分に疑問を投げかけてくれるのです。
■繰り返しますが、ポイントは
『知識や理論を、知らなければ、
”問い”が生まれてこない』
という点。
いやいや、理論より、実践でしょ、
と思うかも知れません。
というか、私もそっち(?)派です。
「実践こそ大事」だと思いますし、
理論は実践のためにこそある、
と思っています。
■ただ最近、大学院受験のために
本を熟読するということを通じて、
過去、色々な学者や研究者が、
曖昧模糊とした問いに対して、
知的格闘の末、見つけてきた”理論”が
数多あることも知りつつあります。
「リーダーシップとは
どのような要素で構成されているのか?」
「それぞれのリーダーシップスタイルが
もっとも機能する条件とは何か?」
そんな研究者達の
心血と時間と人生を注ぎ込んだ知恵がある。
それを、全てではないにせよ、
”参照枠”
として知っておくことは、
自分の選択肢を大いに拡げてくれる
武器になると思うのです。
だからこそ、
「知ること、学ぶことが大事」
だと思うのです。
■私ごとですが、
ふと思えば10数年ほど前、
私自身、日々自らの至らなさに悶々として
自分を責める毎日でした。
、、、が、そんな中
図書館や本屋さんなどで見つけた
『成功の実現』
『陽転思考』
『かもめのジョナサン』
などの本や考え方に触れたことで、
(それが正しい正しくないではなく)
考え方の参照枠が拡がり、
視点を変えることができて、
日々の悩みなどを小さくすることができた、
と感じています。
■「参照枠を拡げる」こと。
モヤモヤとしていた、
いつもの問題・課題・悩みが、
知ること・学ぶことで、
「そういうことか!」
と解消されることもあるものです。
ゆえに、
【問題、課題、悩み、葛藤…。
解決のキーワードは「参照枠を拡げる」こと】
と今一度、強調させていただきたい、
そのように思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
視点を変えれば不可能が可能になる。
ハンニバル・バルカ(カルタゴの将軍/BC247-183)
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