「レゴ・シリアスプレイ」のファシリテーター養成講座に参加して学んだこと
(本日のお話 1778字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日日曜日は、
『レゴ・シリアスプレイ』
というレゴ・ブロックを使った
戦略策定・チームビルディングをする
ファシリテーター養成コースの最終日でした。
「レゴを使った研修」です。
なんていうと楽しげな響きですが、
実際は普段使わない思考を使って
ものすごーく体力を使った4日間でした。
クタクタになりました。。。
そして家に帰ってからは
父母姉&妻とオンラインの誕生日パーティー。
(アラフォーでこういうのもなんですが、
意外と楽しめるものだな、と思いました)
*
さて、本日のお話です。
今日はタイトルそのまま、
レゴのワークショップから学んだ気づきについて、
皆さまにご共有させていただきたいと思います。
ざっくり言えば、
”「考える」→「形にする」への思考の転換のインパクト”
とでも言うのでしょうか。
さて、それでは早速まいりましょう!
タイトルは、
【「レゴ・シリアスプレイ」のファシリテーター養成講座に参加して学んだこと】
それでは、どうぞ。
■木曜〜日曜日の4日間、
『レゴ・シリアスプレイ』
というレゴを使った研修の
ファシリテーター養成講座に
参加してまいりました。
ちなみに、この
「レゴ・シリアスプレイ」というのは、
あの「レゴ」を使ったワークショップです。
(あれ、そのまますぎますね、、、汗)
■これは、「レゴで遊ぶ」ためのものではなくて
大人が、真面目かつ
チームメンバーが全員参加をし、
アイデアを持ち寄って、
「企業戦略を形にするワークショップ」とか
「チームのビジョンを形にするワークショップ」
などの体裁を取りながら、
『参加した全員が等しく100%アイデアを出せる』
という体系的なメソッドでございます。
※詳しくはこの本に書いてあります↓
『戦略を形にする思考術 レゴ(R)シリアスプレイ(R)で組織はよみがえる』
(著:ロバート・ラスムセン)
https://www.amazon.co.jp/dp/B01J5OH1LC/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_SCl4FbQ1K7B13
■その中で学んだ興味深いことに、
「構成主義」
(コンストラクショニズム)
というキーワードがあります。
通常の私たちの思考プロセスは、
1,考えてから → 2,形を作る
となっています。
ただ、それを
まず手を動かスことから始める。
そう、
1,形を作ってから → 2,(その意味を)考える
というように
思考の順序を逆にすることで
”ぼんやりあるのだけど、
何とも言葉にできないものを
形にして、はっきりさせていく”
ことを通じて、
「あっ、自分本当はこんな事を思っていたんだ」
「自分が大切にしていたことはこういうことだったんだ」
「作品について質問されて気づいたけど、、、」
とう思わぬ発見が浮かんでくるのです。
■このように、
「まず形にする、言葉にする」。
そして、その後
そこから意味が生み出されることを
『構成主義』
(コンストラクショニズム)
と呼ぶそうです。
(専門家の方、ざっくりですみません。
違っていたら訂正をお願いします、、、汗)
ただ、
「言葉やモノを形作り
具現化することによって、
そこに意味が生まれていく」
という思考プロセスは確かにあるし、
そのメカニズムを理解することで、
思考の幅が拡がることを感じると感じるのです。
■そして同時に
”人には言葉にできない思いがある”、
ということを改めて考えたのでした。
、、、思うのですが、
「思考を言葉にする」
という行為は、
実に幅広い技能の掛け合わせであり、
高度な総合スキルであると思うのです。
・そもそもの語彙力
・語彙力を拡げるための
文章を読みこなしてきた経験
・自分の思考を内省する力
・思考を言葉に的確に置き換える力
などがかけ合わさって
「自分の内側にある
ごちゃっとした思いを
”言葉”として表現することができる」
のです。
それが「言語化する/言葉を操る」という行為だと思いますし、
そういう意味では、”選ばれしものが使える技術”でもある、
そんな風にすら思うのでした。
■例えば、若者が使う(?)
「ヤバイ」
と使う言葉。
(多分、まだ使ってますよね?
あれ、考え方古いかな)
この言葉の奥に、どんな思いがあるのか、
願いがあるのか、不安があるのか、
あるいは驚きはや発見があるのか。
これは本人には、
”直感”で、その”質感”がわかっていても、
「ヤバイ」の内容を
的確に伝える力量がなければ、
他者に伝えることができません。
■しかし、レゴ・シリアスプレイでは、
”レゴを活用して、思いをまず形にすること”
を通じて、言葉にできない思いを、
表現することができるようになるのです。
例えば、「ヤバイ」という言葉の背景を
イメージしてレゴで作ったとき、
・どんな色のブロックを使ったのか?
・どんな大きさ、形で表現したのか?
・その形作られたものの意味は何だと思うか?
という”問い”を重ねることで、
自分の奥にある色合いなどを、
より深く知り、相手に伝えることができる、、、
ここに魅力があるな、と感じたのでした。
■レゴ・シリアスプレイは
一つの手法です。
ただ、人には
「言葉にしない/できない思い」
が必ずあるのです。
ただ表現できていないだけ。
長らく一緒に働いている人も
傍にいる人も、言葉にしていない思いが
お互いの中にたくさんあるのです。
。
■コロナ禍で、
人と人が会うこと自体が
より価値を持つ中で、
アフターコロナでは、
「せっかく会ったのであれば、
オンラインではできないようなことをしよう!」
となることが予測されます。
そんな中で、
”レゴ・シリアスプレイのように
お互いの感性を活用しつつ、
知り得なかったような、深い対話をする”
こういった技法は、
より求められていくのだろうな、
とも思った次第。
感性・感覚は、
ますます重要になっていきますし、
対話も益々求められていくと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
友人とはあなたのすべてを知っていて、
それでもあなたを好いてくれる人のことである。
エルバート・ハバード(米国の作家・教育者/1856-1915)
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