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2507号 2021年1月1日

起業3年を振り返って思う、“そこそこの満足”という曲者

(本日のお話 2921字/読了時間4分)


■こんにちは。紀藤です。

新年となりましたが、
本年もよろしくお願いいたします!

昨日の大晦日は、勉強会の後、
愛知の実家の父母姉と妻と私で、
「オンライン年越し飲み会」でした。


一人でワインを一本飲みましたが、
なかなかそれくらいの量を
最近飲むことがなかったので、
元旦は二日酔い気味でございました(汗)

でもこれもまた
お休みっぽくて良いですね。



さて2021年、ついに始まりましたが、
皆さまはどのような1年にしたいなど、

新年の抱負を掲げた方も、
いらっしゃるのではないかと思います。

今日は2020年を振り返りつつ
2021年に向けた個人的な抱負も含め、
思うところをご共有させていただければと思います。

タイトルは、


【起業3年を振り返って思う、“そこそこの満足”という曲者】


それでは、どうぞ。



■2019年12月に、

「2020年の目標」

をワードに書き記してみました。

振り返ってみると、
達成率は50%くらいでしょうか。


ただ掲げてみたことで
書かなければ実現はされなかったであろう
いくつかのことが達成ました。

例えば、


・海外のワークショップに英語で参加する

・システムコーチングの資格を取得する

・アシスタントを2名採用する

・腕立てを継続して胸板を厚くする


などなど。


■大きいか小さいかは
人によって判断が分かれるところですが、

自分にとっては成長を感じられる一歩を
刻むことはできたようにも思います。

そういう意味で、

「目標は掲げるだけタダ!」

なので、やはり
目標は大事だな
と思っております。




■さて、ここから、
私(紀藤)の2020年の振り返り、

ならびに、2017年12月に起業をして
ちょうど丸3年たつので、

「サラリーマンから起業して
今に至るまでの振り返り」

をつらつらと書いてみたいと思います。

少し長いですが、
ご容赦いただければ幸いです。




起業して4年目に入ると、
仕事も安定してきました。

実にありがたいことです。


出会っていただいたお客様とのご縁より
新たな挑戦をさせていただける機会も
なんだかんだ毎月のようにあり、
充実した3年間でした。

仕事と趣味とプライベートの
境界線がなくなり、

大好きな「学びと教育」に
365日浸っていられるのは、
なんとも幸福なことです。



■そんな中、
4年目に入った今感じている
一番大きなことは、2つです。

それは、

『知ってしまったことによる躊躇』

そして、

『そこそこの満足という厄介さ』

です。



■起業して1年目2年目は、
どうなるかわからず、予測もつかず、
ただ売上を上げようと思いました。

それが直接、家計収入にも
繋がるわけでもあり、
ちょっと品がないかもしれませんが、
単純にやる気がでるものです。


ゆえに、とにかく仕事があれば

「できます。大丈夫です。
任せて下さい!」

という、

”「はいか、イエスか、喜んで!」のスタンス”

で、やったことがなかろうが、
できるかどうかわからなかろうが、

情熱体当たりで
とにかく今できることを
全力で積み重ねてきました。

そこに後悔はありませんし、
今もそのスタイルは基本変わりません。


ただそのスタイルは
未知でわからないからこそ

「(堂々と)大丈夫です!」

と言えた側面もあるかと。



■しかし、4年目に入ると

まだまだではあるものの、
いくつかの経験を積む中で、

1年目2年目と「やってみなはれ」の
質感が変わってきました。


その質感の違いとは、

経験を少しずつ積み重ねる中で、
己を卑下するわけではなく、

「自分ができること、
できないことを理解した」

こと。そして2つ目は

「失敗を経験したことによる、
一抹の恐怖心が心のなかに芽生えてきた」

ことでしょう。

(痛い失敗というのは、1年以上経っても
思い出すと「ああぁーっ」てなります)


どちらも一言で言えば、

『知ってしまったことによる躊躇』

と呼べるかと。

痛みや苦労を知ると、
同じようなパターンがあることに対して、
少し面倒臭さや躊躇をしてしまうのです。



■そこに加えて、問題なのは


『そこそこの満足という厄介さ』


です。多分これが、
一番厄介なところです。


この”そこそこできる(気がする)”
というのが最も曲者なのです。



■実際は、まだまだなのです。

言葉通り”そこそこ”なのだから。


お客様のためにできることも、
まだまだあるし、

自分の能力を高めるために
できることもたくさんある。


しかし、売上が
”そこそこ”ついてきたりすると、

平均より
”そこそこ”いい感じだと、

「悪くない」で落ち着きそうになる。

これがなんとも厄介だし、
なんとも気持ち悪いのです。



■私がお世話になっている
経営者の先輩が、起業する際に
こんな事を言っていました。


「起業すると、

1、自己管理ができず、
5年後には消えてしまっている経営者

2、起業して少し豊かになるけど、
そこそこで現状維持が始まる経営者

3、できることを大きくして
拡大し、攻め続ける経営者

に分かれるように思います。

そして、多いのが
「2の現状維持」タイプが
ほとんどじゃないかと思います。

結局、『何を基準にしたいか』ですよね」


と言われたことが
印象に残っています。



■資本主義的な考え方で、
とにかく大きくすることが善でもなく、
「3」が正しいということでもないです。


ただ、「基準を低く」していて


”自分のまだまだ感”や
”自分ができること感”

があるのに、
そしてそれに気づいてもいるのに、

”失敗に対する躊躇”
”今の範囲内でそこそこやろうとする”

などにより、

挑戦に対する一歩が踏み出せず、
100%一生懸命生きている感じもなく、

”そこそこ”なのであれば、

やっぱりそれは、
個人的にはよろしくないと
思ってしまうのです。



■なぜならばそれは、

・自分の可能性に対しての信じていない

ことになるし、

・自分に期待して頂いている周りの人に対して、
失礼なことになる

と思うからです。


、、、しかし、失敗も怖いし、
痛いのも嫌なのも事実で、

”知ってしまったことによる躊躇”

があるのも確か。加えて、

”そこそこ満足している今”

があると、
自分の可能性に対して
足を踏み出せなくなるのも、
人間心理としてあるのも否定できません。




■では、そんな中、
どうすればよいのか?

いかに「自分の基準を高める」のか。


そのための一つがやはり、
月並みではありますが、


『「こうありたい」と思える目標を掲げること』


だと思います。


加えて、

「こうありたい、という目標」に
魂が吹き込まれるためには

自分の先を歩んでいる挑戦をしてきた人、
日々攻め続けている人の背中から、

その人が見ている世界や
その人の生き様を感じることでしょう。


1,目標を掲げる

2,先を進む人の高い視座を感じる

→ 「基準とする目標を上に持つ」


シンプルな、こういったことが、
”そこそこ”を打ち破り、
日々命を燃やして生きる喜びを
感じさせてくれるように思います。



■2020年振り返ると、

人と人が触れ会いづらくなったことで、

エネルギーの交流というか、
人と人が会うことによる刺激が
生まれづらくなったと感じます。


だから、つい

”「そこそこの自分」という箱”

に入りやすくなったのも
あるのかもしれません。


でも、まさしく変化の時代の今だからこそ、
出来ることもまだまだ沢山あると思います。

2021年始まりましたが、

今自分にできることを、
楽しく、一生懸命、
未来の自分に繋がるように
一歩一歩進んでいきたい、

そんなことを思った次第です。

改めて、本年もよろしくお願いいたします!

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<本日の名言>
私は、敵を倒した者より、
自分の欲望を克服した者の方を、より勇者と見る。
自らに勝つことこそ、最も難しい勝利だからだ。

アリストテレス(古代ギリシャの哲学者/BC384-322)

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