「理論と持論の違い」を知ることは、マネジメントの役に立つ
(本日のお話 1663字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は成人の日は
朝から10キロのランニング。
たいへん寒かったですが、
ものすごいたくさんランナーがいて
物好きもいるもんだなあ(私も含め)、
と思ったり。
その後はシャワーを浴びて、
その夜19時から開催予定の
【大学院受験プロジェクト】
「人材開発・組織開発のプロになるための16冊」を学ぼう!の会
https://forms.gle/fLySpASvk6WzY5DMA
に向けて、本のまとめを
行っておりました。
(改めて祝日の最終日の夜なのに、
参加いただいた皆々様、
誠にありがとうございました。感謝です)
*
さて、本日のお話です。
今日は先日読んでいた本
『シェアド・リーダーシップ』(著:石川淳)にて
「理論を学ぶことが役に立つ理由」
について、なるほどなあ、
と納得したことがありました。
今日はこのお話について、
皆様に学びと気づきを
ご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【「理論と持論の違い」を知ることは、マネジメントの役に立つ】
それではどうぞ。
■「世の中のリーダーの皆様は、
”リーダーシップ持論”を育てるのが大事だ」
、、、
先日読んだ本、
『シェアド・リーダーシップ』にて
リーダーシップの専門家であり
立教大学リーダーシップ研究所 所長の石川教授が
冒頭、そんな風に語っていました。
■リーダーシップ関連の研修などに携わると
管理職である参加者の方から、
よくこんな話を聞きます。
「自分は、いわゆる、
戦略性やビジョンを描くことが苦手です。
リーダーシップに、必要な資質がないと思うんです」
、、、みたいな話。
この手の話は頻出Q&Aの
TOP5に入るかと。
■ですが、多くの場合、
結論としては、
”リーダーシップの理論はあるけれど、
人は性格や能力が違うため、
どんなリーダーシップを発揮するかは、
その人次第である”
というオチになるのです。
言われてみれば、
・”人間関係を作ることで
フォロワーに信頼を与える”
リーダーシップスタイルもあるし、
・”圧倒的行動力で
フォロワーに力を与える”
リーダーシップスタイルもある。
・”知性と視野の広さで、
フォロワーに知的に信頼をされる”
リーダーシップスタイルもある。
ものであり、これは皆様も
感覚的に知っていることでしょう。
(ちなみに、このようなリーダーシップの発揮の仕方を
リーダーシップ研究では『パーソナリティ・ベース・リーダーシップ』
と言います)
■じゃあ、色々あるよね、
だから「理論」は
学ぶ必要ないよね、
、、、というと、
そういうわけではないのです。
*
例えば、もし皆様が、
”リーダーシップ”
(=集団の目標を達成させるための影響力)
をより強化しようとするとしたとき、
理論は持論を強化する上で、とても役立ちます。
■まず、
「持論と理論の違い」
を考えてみたいと思います。
その違いは、以下のようなイメージ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<持論と理論の違い>
◯「持論」の特徴 …
・自分一人の経験から、本質的なものを抜き出したもの。
・1人1人の性格・能力や、その人の状況で作られる。
・具体的だか汎用性は低い。
◯「理論」の特徴 …
・多くの様々な人の経験から、本質的なものを抜き出したもの。
・何千何万人に共通する部分だけ集めて作られる。
・抽象的だか汎用性は高い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちょっと説明チックですが、
見てみると「そうだよな」と感じるのでは
ないでしょうか。
■その上で「理論」とは、
”多くの様々な状況や性格の人から、
「本質」を抜き出している”
ため、より汎用的、誰でも使えるのです。
加えて、
”論理的で説得力があるので
「持論」を整理・強化することが出来る”
効果もあります。
■これらのことを整理すると、
「理論の活用の仕方」として、
以下のように言えるかと。
メリット1)「理論」は「持論」を整理してくれる
… 自分が感覚的に思っていること(=持論)を
論理的な視点で、言語化・明確化してくれます。
メリット2)持論では気づけない視点を与えてくれる
… 自分のが知らない、でも役に立つ可能性がある
新しいやり方を教えてくれます。
■結局、人はそれぞれ違うので、
自分たちの状況に応じて、
「持論」を育てることが大事。
でも、その
「持論」を育てる後ろ盾としての
「理論」を知ることで、
あるいは自分の今は知らない視点を得て、
「持論」にさらに奥行きを得る上でも
「理論」は大変役に立ちます。
、、、と、
やや説明臭くなってしまいましたが、
『持論を育てるために、理論を有効に使う』
そのために理論を学ぶこと、
とても大事だよな、と思いますし、
【 「理論と持論の違い」を知ることは、マネジメントの役に立つ 】
と感じている次第です。
(諸々のリーダーシップ理論は
『シェアド・リーダーシップ ーチーム全員の影響力が職場を強くする』(著:石川淳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4502203513/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_x8X-FbFJEXENM
に色々書かれているので、おすすめです)
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
もし、私がより遠くを見ているとしたら
それは、先人の肩の上に立っているからです。
アイザック・ニュートン(イギリスの自然哲学者/1642-1727)
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