リーダーシップ理論を紐解こう!(前編) ~コンティンジェンシー・アプローチってなんだ?~
(本日のお話 2652字/読了時間4分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
その他研修の企画や準備など。
また夜は、大学院受験に
向けての本を読んでおりました。
『教育・心理統計と実験計画法』
なる本で、どのように
教育の分析データをとるのか
という方法が書かれていましたが
数式がいっぱい出てきて
脳内がフリーズして終わりました(汗)
向き不向きってあるよなあ。。。
*
さて、本日のお話です。
最近リーダーシップを学ぶ中で、
様々なリーダーシップスタイルがあることを学び、
「リーダーシップ」って面白いなあ、、、
としみじみ感じております。
この「リーダーシップ論」の視点が
おそらく働く皆様にとっても
(働いていない方もですが)
人と関わっていく上でも
役に立つ考え方だと思いましたので
今日は「リーダーシップ」についての学びを
皆様にご共有させていただければと思います。
合計3パターンのリーダーシップ理論で、
前編:コンティンジェンシー・アプローチ編
中編:カリスマ型・変革型アプローチ編
後編:パーソナリティ・ベース・リーダーシップ編
でお届けできればと思います。
それでは早速参りましょう!
タイトルは、
【リーダーシップ理論を紐解こう(前編)
~コンティンジェンシー・アプローチってなんだ?~】
それでは、どうぞ。
■キーワードとして
「リーダーシップ」
なんて言葉を出すだけで、
様々な感想をお持ちになられるかもしれません。
「自分、役職もないからリーダーじゃないしー」
「自分には、リーダーシップの才能はないッス」
「ワタシ、リーダーっていうタイプでもないのよ」
、、、みたいな声も、
この単語を出すとちらほら聞こえてくることも。
■ただ、興味深いのが、
”世のリーダーシップ研究で言われる
「リーダーシップ」とは一体何か?”
という定義を見ると、
リーダーシップとは、
『リーダーシップ= 職場の目標を達成するために他のメンバーに及ぼす影響力』
とされています。
つまり、
・後輩の営業のサポートをした
・皆が情報を探しやすいように、
チームの共有フォルダの整理をした
・悩んでいる同僚の話をきいて
モチベーションを高めた
これらも全部「リーダーシップ」、ということ。
■、、、と考えた時に、誰もが
リーダーシップは発揮しうるし、
せっかく働いているなら
皆が自分の持ち味を出して、
リーダーシップを出せたほうが
確かに仕事でも、その他のコミュニティでも、
より良い結果が出せるように思います。
ゆえに、
急にリーダーシップの話を出してしましたが、
「皆がリーダーシップを考えることは大事!」
と改めて思っております。
■そんな中、リーダーシップのスタイルは
どのようなものがあるのか?
大きく分けると、3種類です。
(他にもいっぱいあるようですが、
今回はここでは3種類とします)
この定義を知っておくと、
「リーダーシップ」について
広い視点で見られるようになるので、
少し説明チックですが、
ふーん、そうなんだ、
くらいでみていただければと。
■まず、その1。今日のテーマの、
【コンティンジェンシー・アプローチ】
のリーダーシップです。
、、、ああ、横文字キツい、と思わないで下さい(笑)
意外とシンプルな考え方ですので。
■説明をさせていただくと、まず
「contingency(コンティンジェンシー)= 偶発、不測の事態」
と訳されます。
決まっていない、不測、偶発、、、
こんな状況に合わせた
リーダーシップを発揮しよう、と。
つまり、わかりやすく言えば、
「職場の状況ってそれぞれだよね。
人間関係とか、仕事の構造とか、
自分の権限がある、ないとか。。。
その中で、自分のリーダーシップスタイルを
柔軟に変えていこうぜ!」
という考え方が、
【コンティンジェンシー・アプローチ】
となります。
平たく言えば、
『状況に合わせてやり方を変える
リーダーシップのアプローチ』
ですね。
■感覚的にわかると思いますが、
・まだ何が正解かもわからない1年目の新人
・仕事の全体像を覚えてきて、
やる気に満ち溢れている3年目の若手
・自分の仕事のやり方を確立し、結果も出す
でもマンネリ化している15年目のベテラン
を考えた時に、それぞれの人ごとに、
・知識スキルや能力、
・モチベーション
・性格
が違っているのは容易に想像できそうです。
■じゃあ、そんな違うフォロワー全員に、
同じようにリーダーシップ行動をすればよいのだろうか?
、、、というと、もちろんそんなことはない。
”ワン・ベスト・ウェイ”
(これさえやっときゃ大丈夫!)
みたいなものは、ないのです。
ある人に対しては
・教示(何をするのか教える、指示する)
が機能するかもしれない。
またある人には
・放任(自由にやらせる)
が機能するかもしれない。
その時々に応じて
フォロワーに応じて
「必要なリーダーシップスタイルを
変更していきましょう」
となります。
■、、、さらに言えば、
フォロワーだけではなく、自分や職場の状況によっても変わります。
・自分も課長として昇格したばかりで
あんまり信頼されていない
とか
・職場の役割分担がバラバラで
混乱しまくっている職場
などであると、
適切なリーダーシップ
スタイルが変わってきたりする。
タスクとか役割が混乱しているときに、
「まずはコーチングだ!」
というよりも、
(コーチングも大事ですけど)
「タスクを明確にして
バスッとやることを割り振る」
ほうが職場は混乱しづらく皆のモチベーションも高まるかもしれません。
■、、、なんていうように、
人と人が集まる職場は
ジャングルのようなもの(?)で
「ウルトラCの必殺技、これ一つ!で
リーダーシップは大丈夫」
とは、なかなか言えない
というわけですね。
■そんな中で皆様にお伝えしたい、
「コンティンジェンシーアプローチ」の有名な理論が、3つあります。
これまためちゃくちゃ深い話でかつものすごーく役に立つ話。
でも、それぞれが膨大なので、
概要だけお伝えいたします。
あとは調べて下さい(苦笑)
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<コンティンジェンシー・アプローチの代表的な3つの理論>
◯『フィードラー理論』(Fiedler&Chemers 1967)
…リーダーシップスタイルは、
「タスク志向」と「人間関係志向」がある。
状況に応じて、タスク型、人間関係型、
どちらのほうが機能するのかを明らかにした。
◯『SL理論』(Hersey&Blanchard 1977)
…シチュエーショナル・リーダーシップ理論。
”指示型行動”と”支援型行動”があるとした。
フォロワーの成熟度でこのバランスをどのようにとるのが
効果的なのかを明らかにした
◯『パス=ゴール理論』(House&Dessler 1974)
…リーダーシップスタイルを4つに分類、
「指示型/支援型/参加型/課題志向型」。
そして、フォロワーも能力に自信がある・ない、
権限に影響を受ける・受けない、などで変わる。
仮説を立て、組み合わせてその時々の
ベストなアプローチを考える。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という内容でございます。
どれもとても学びになります。
■、、、ふう。
なんだか説明っぽいメルマガになってしまいましたが、
何か得られるものはあったでしょうか?
「へー、こういう
リーダーシップのわけ方があるんだ」
と理論を知ることで、
実際の現場にも応用できることは
実に多いです(本当にそう)。
多くの過去の人々が
働く上で色々な悩みや疑問を持ち、
真剣に向き合ってきた中で
生まれてきたものが理論。
ゆえに「面白そう!」と思ったものがあれば
ぜひ深堀りしてみていただくと、
諸々発見があるかと思います。
■それでは明日は、
<その2:カリスマ型・変革型リーダーシップ>
についてお伝えさせていただきます。
ぜひ、お楽しみに!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
予知するために予見する。
予見するために観察する。
オーギュスト・コント(フランスの社会学者/1798-1857)
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