「外の世界に触れるとキャリアが発達する」という論文から学ぶこと
(本日のお話 1817字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は「上司向け1on1研修」の実施サポートでした。
私のコーチングの師匠のアシスタントとして
お仕事をさせて頂く機会がありますが
自分を振り返る大変よい学びになります。
また夜からは1件、
システムコーチングの打ち合わせでした。
*
さて、本日のお話です。
最近、ひたすら大学院受験のため
人材開発、組織開発の本を読んでいます。
そんなによく働く頭脳でもない私ですが(涙)
大学院出願の「プロジェクト計画書」では
普段接することがない論文なども検索して、
四苦八苦しながらなんとか提出できました。
しかし、大人の学びは、実に面白い!
人・組織・キャリアなどは誰もが関連する領域であり、
純粋に、実に面白いのです。
今日はそんな学びの過程で出会った
とある”キャリアについての論文”から
興味深いなあ、と思ったことがありましたので
学びを皆様にご共有させていただければと思います。
それでは早速参りましょう!
タイトルは、
【「外の世界に触れるとキャリアが発達する」という論文から学ぶこと】
それでは、どうぞ。
■お客様先の経営者などから、
しばしば耳にする話が
「外に出て、自分から
勉強する人が少ない気がします。。」
「管理職もそうだと、
メンバーも成長しづらいですよねえ・・・」
なんて言う話。
社内での繋がりはある。
そこでは課長/部長として
役割を勤め上げている。
でも、あまり新しいコミュニティに
参加することはないく、なんだか視野が狭い、
自社のルールしか知らない気がする、、、
という話。
■ある部長会議で、
「この3ヶ月で新しく外部(取引先を除く)に
知り合いができた人?」
と役員の方が聞いたら、数十人いる中で
一人も手が挙がらなかった…
なんて話も聞きました。
確かに、
自分が慣れていない外の世界、
違う業界・業種・年齢の人などに接するというのは、
ある種ストレスですし、成人して硬直した日常の中では、
かなり”あるある”の話だと思います。
(むしろ、ガンガン外に出て
知り合いを拡げている人の方が少ないでしょう)
■もちろん、外にばかり出ていて、
社内の期待された役割を果たさないのも困りますが、
とはいいつつも、
「外の世界に出て学ぶ人は何となく将来性がある、
伸びしろがある」
と感じる場合もあるのではないでしょうか。
■、、、そんな中、とある論文を見つけました。
それは、
”外の「学習コミュニティ」に参加すると、
「キャリアの確立」にどのような影響があるのか?”
について書かれた論文でした。
※ちなみに「キャリア確立」とは、
”個人が仕事に関する自己概念を持って
意欲的に自分のキャリアを構築していこうとする考え方や姿勢”
を指す、としています。
(要は、個人が仕事に関して
「自分の軸は◯◯だ、こうなっていこう」という意欲を持って
自分のキャリアを作っていこうとすること、かと)
■この論文の内容は以下のような話です。
(私なりに、ものすごーく平たく
解釈をしております。)
・「キャリア確立」とい考えがある。
・「キャリア確立」とは、個人が仕事に関して
”自分の軸は◯◯だ、こうなっていこう”という意欲を持ち、
自分のキャリアを作っていく考えや姿勢。
・やっぱり、キャリア確立をしたほうが、
自ら主体的に仕事に対しても取り組むもの。
・じゃあ、何が「キャリアの確立」に
影響を与えるのだろうか?
・若手中堅社員300人にアンケート調査を行ったところ、
わかったことがあった。
・それは、
「職場を越えて異質な人たちと学んだり、
自分自身を振り返るような場に参加した人」は、
キャリア確立をする傾向が高かった。
、、、というようなお話です。
(繰り返しますが、私の解釈が含まれます。
詳しくは、
『企業で働く個人の「キャリアの確立」を促す学習環境に関する研究
: 実践共同体への参加に着目して』(荒木淳子)
という論文を検索してみてください。
ネットで探して論文が読むことができるようです!)
■つまり、
”障子を開けよ、外は広いぞ”(豊田佐吉)
の名言にあることで
感覚的にもわかるような、
・いつもの環境、いつもの場所から離れて
・多様な人との対話や自らを振り返る経験を経ると
・視野が拡がって成長する
というのが論文でも書かれている、
ということですね。
■確かに、本当にそうだと私も思います。
外の世界にいくと、びっくりするくらい
すごい人、逆立ちしてもかなわない人、
いるものです。
そんな人と話をすると、
「自分の専門分野とは何なのか?」
「自分の強みとは何か?」
「自分は一体どんな軸で生きていくのか?」
などを、問われる感覚を持ちます。
それは刺激が多く、場合によっては
不安になることもあるのですが、
そういった問いがあるからこそ、
今の自分の現状に疑問符がたち、
目指したい方向なども考える機会にもなるのは事実。
そしてそれが
自分を突き動かす動機にもなる、
そのように感じます。
■最近、新聞で頻繁に
「大企業が副業を解禁した」
という記事を目にします。
おそらく、というか間違いなく、これからは、
「一人一人が、何ができるのか?」を
より問われる時代になると思います。
そういった意味でも、
”キャリアの確立”というのは
重要なキーワードだと思いますし、
それを発達させる”外の学習コミュニティでの学び”
も同様に私達にとって重要な行動だろう、
そのように思います。
■改めて、外に出ること。
色んな人に触れ続けること。
このことを、私自身も忘れないよう
視野を広く持っていきたい、
そのように思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
既知の世界から未知の世界に行かなければ、
人は何も知ることはできない。
クロード・ベルナール(フランスの生理学者/1813-1878)
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