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2543号 2021年2月5日

「ものがたり珈琲」から、コーヒーの実体価値を考える

(本日のお話 2332字/読了時間2分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は朝から
新入社員研修の皆さまへの
振り返りワークセッション。

その他、1件のアポイント。
企画作成などでした。

また夜からはランニング、
並びに妻への面会など。

今週も金曜日、あと一息
駆け抜けてまいりましょう!



さて、本日のお話です。

最近、私の友人が
とある新規事業を立ち上げました。

その話が利用者・応援者としてだけでなく
マーケティングの事例としても
大変興味深く、(勝手に)注目しております。

今日はそのお話について
皆さまに学びと気付きをご共有させていただきます。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは、

【「ものがたり珈琲」から、コーヒーの実体価値を考える】

それでは、どうぞ。

■冒頭からちょっと真面目な話ですが。

マーケティング理論の中で、

「我々が価値と感じるものは3種類ある」

などと言われています。

ちなみに、マーケティングとは、

”Market(市場)+ ing(進行形)”

と書かれるように

「市場をつくる」
のごとく表現をされます。

商売が行なわれるところ=市場。

ゆえに、商売の上でマーケティングとは
すごーく重要な理論であり、

何かしら経営、お仕事に関わる方は
ぜひ学びたいものです。
(私も絶賛学び中)

このマーケティングを学ぶと、
世界の見え方が変わります。

ゆえに、実に面白いのです。

■ということで、

今日はそんなマーケティングのお話を
皆さまにお届けしていきたいと思います。

さて、では先述の

「我々が価値と感じるものは3種類ある」
の答えについて、ご紹介します。

以下の3つと言われています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<価値の3種の基本構造>

1,中核価値(それがないと買わない)|基本機能

2,実体価値(それがあるものを買いたい)|品質、ブランド、デザイン、特殊機能

3,付随価値(そうだとちょっと嬉しい)|保証、アフターサービス、信用力

※引用:三谷宏治,『新しい経営学』,ディスカバリー出版,P86
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とのこと。

1が中心にあって、
2がその外側を囲むようにあり、
3がさらに外の側にある、

という3層構造をイメージしていただくと
わかりやすいかと思います。

■ちょっと分かりづらいですよね。

例えば、「コーヒー」。

このおなじみの商品を
この「3種の価値」を見てみましょう。



まず、「ドトールコーヒー」。

1,中核価値 = コーヒー

2,実体価値 =

・低単価。高回転
・パンなどの食事が美味しい
・1人席が中心。素早い提供
・駅前一等地

つまり、

”忙しいビジネスパーソン向けに、
手軽に安く、こだわりのコーヒー(&食事)」

という価値を提供しているのですね。

(3,付随価値は今回のケースでは
不明といたします)

■そして、次におなじみの
「スターバックスコーヒー」に行きましょう。

1,中核価値 = コーヒー

2,実体価値

=・高単価。ふつう
・The Third Place(家でも学校でもない第三の場所)
・ソファやゆったり出来る空間
・バリスタ&マニュアルレス
・一等地(一号店は銀座)

つまり、

”いること自体が素晴らしい体験となる劇場
「The Third Place」をコンセプトに、
若年層を中心にブランド価値を提供”

となります。

ドトールより更に高品質です。

■そして、第三の波として注目されているのが
「ブルーボトルコーヒー」です。

焙煎所などを店舗内に置き
ハンドドリップで高品質なコーヒーを提供。

1,中核価値 = コーヒー

2,実体価値

=・高単価。ふつう
・自家焙煎所があり
・希少豆の確保。浅煎り
・品質管理マネージャーの設置
・ハンドドリップ技術の教育
・wifiや電源はない
・二等地

つまり、

”コーヒーの味そのものを楽しみたい人に
高品質な珈琲を提供”

となります。

■整理すると、

1、中核価値=コーヒー でも、
2,実体価値は、それぞれ違う

ことに気付きます。

「ドトール」は
”手軽さ・素早さ・美味しさ”。

「スターバックス」は
”そこにいる体験(The Third Place)”。

「ブルーボトルコーヒー」は
”珈琲そのものを味わう時間”。

、、、と

「コーヒービジネス」も
マーケティング的な視点から見てみると、

実に色々な価値があることに
気がつくわけですね。

■そして、そんな中で、
私の友人の経営者が、

こんなコーヒーにまつわる
ある新規事業をはじめました。

題して、

【ものがたり珈琲】

だそう。

先述の内容に基づいて整理すると
こんなビジネスになるそうです。

1,中核価値 = コーヒー

2,実体価値 =

・コーヒーと共にある時間(体験型コーヒー)
・コーヒーを飲む時間が豊かになる小説を提供
・小説のストーリーに珈琲豆を選出・ブレンド
・サブスクリプション型モデル(月1で郵送)

とのこと。

なんだか「?」が浮かんだ様子が
目に浮かびますので、もう少し説明しますと、

実際提供するものは、

1,コーヒーを題材にしたサブスク型小説
→ 若手の小説家とタイアップして提供。

(例/・忙しい朝にほっと落ち着くコーヒーの時間、とか
・仕事で頑張るためのコーヒーの時間、とか)

2,ストーリーに合う珈琲豆の特徴を選び
ブレンドし、定期的に郵送する

とのこと。

、、、うん、新しい。

その発想はなかったな、
と純粋に思いました。

■実際に、新しいものとは
言葉通り、まだないものですから、

イメージが湧かず、
市場にも簡単には受け入れられません。

おそらく『ものがたり珈琲』も
そのジャンルの一つでしょう。

ゆえに今後うまくいくのか
はたまたそのまま受け入れられず、
難航するのか…(汗)

せんみつ(1000に3つ)と言われるのが
新規事業の成功などと言われますが、

これはマーケティング的な観点でも
今後の展開が非常に面白そうです。

■ということで、

”おなじみの珈琲を
マーケティング的な視点で見てみた”の巻

でした。

ただ、一つこういった視野をもち
世の中を見ると本当に色々なコンセプトを持ち、

皆が工夫をして
価値を提供していることに気が付きます。

現在、上記の『ものがたり珈琲』もそう。

ちなみに今、
クラウンドファンディング中で
安く買うことができるようです。

ご興味がある方は、ぜひ
学びの一環としてお試ししてみると
新しい発見があるかと思います。

もちろん珈琲好きの方もよろしければ、ぜひ。

(ちなみに私の友人でもあるので、応援していただけると
個人的にも嬉しい限りです)

↓↓
<24の体験を24人の小説家とお届けする、体験型コーヒーの定期便【ものがたり珈琲】>
https://www.makuake.com/project/story-coffee/?fbclid=IwAR3VlyGWCr5YlovnnpkgnqxYbJF09H5pVrjMywK31gUBFsxjr2ftbLgVyNU

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>
ぼくは見たり、聞いたりするが、
それ以上に試すことをやっている。
種を明かせばこれ以外に無い。

本田宗一郎(HONDA創業者/1906-1991)

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