「経験」とは旅であり、忍耐であり、賭けである
(本日のお話 1885字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日の祝日は終日読書。
『経営学習論 ー人材育成を科学するー』(著:中原淳)
を読み、あれこれ考えておりました。
濃厚な本なので時間がかかりますが、
とっても学びになっております。
こうやって集中して学べるのも
贅沢な時間であると感じつつ、
噛み締めて時間を使いたいと思います。
大学院受験まであと7日。
*
さて、本日のお話です。
上記で読んでいる本の中で、
「経験」という言葉の定義について
触れられていました。
その内容が考えさせられるものであり、
新しいことへの挑戦を後押ししてくれる、
そんな意味を持つ内容だと感じたのでした。
今日はこの「経験の定義」について
学びと気付きを皆さまにご共有させて
いただきたいと思います。
それでは早速まいりましょう!
タイトルは、
【「経験」とは旅であり、忍耐であり、賭けである】
それでは、どうぞ。
■私たちを成長させてくれるもの。
私たちを向上させてくれるもの。
そして世界の広さを、かつ、
自分自身の未熟さを教えてくれるもの。
それは『経験』にほかならない、
と感じます。
■もし、同じ毎日を
同じように繰り返すとしたら
それは「経験をしている」とは、
言えないように思います。
「経験」とは新しいこと、知らなかったこと
自分にとって未知の世界の何かを体験し、
感情が動かされるという一連の行為が
その2文字の中に凝縮されている、
そんな感覚がでしょうか。
■さて、そんな深みのある言葉
「経験」について、
その意味を考察した研究者に
オットー・フリード・リヒ・ボルノー
という方がいます。
ボルノーいわく、
”「経験」とは以下の3種類の意味の交点にある”
と言います。
この解釈がなかなかに、
考えさせられるのです。
ちなみに、こんな内容です↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<「経験」とは以下の3種類の意味の交点にある>
1)「旅」「遍歴」「彷徨」
…ゴールに辿り着くという確証のないまま、
それでも歩き続けなければならない
2)「苦痛」「忍耐」
…自らの体を張って歩き続ける状況には、
必然的に辛いことや苦しいことが発生するもの。
3)「賭け」
…自らの身体を使い、苦痛に耐えても、
それが何かを獲得できるかはわからない。
経験には一定のリスクを伴う
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とのこと。
■さてさて、見てみて、いかがでしょうか。
「経験」について
何か見え方は変わりましたでしょうか?
、、、正直なところ、
私は最初にこの定義を見た時に、
「経験って全部、
大変なものばかりやん、、、」
と思いました(汗)
だって、
・ゴールに辿り着く確証はない
・それでも歩き続ける
・自分の身体を投企する
・必然的に辛いことや苦しいことが起こる
・かといって、何かを獲得できるかはわからない
・ゆえにリスクもある
、、、なんて言われたら
「本当に良いことなしじゃん」と
思えてしまいました。
■しかしながら、
じゃあ「経験」はしなくていいの?
というと、違うのです。
やっぱりたくさんの「経験」を積みたい。
そんな渇望にも似た思いが、
やはり胸の内に常にあります。
それは私達が生きること、学ぶことと、
経験は、切っても切り離せないことだからでしょう。
実際に「経験」という名言を
少し探して見るだけで
数多の「経験」についての
大切さを語る言葉が見つかります。
リスクのない利益、危険のない経験、労働のない報酬を得ようなんて、
生まれずに生きることと同じくらい不可能だ
ーゴージー(哲学者)
どんな仕事をするにせよ、
実際に学ぶ事ができるのは現場においてのみである
ーナイチンゲール(看護師)
どんな経験にも必ず意味を見出せます
ーキューブラー=ロス
人間の目は、失敗して初めて開くものだ
ーチェーホフ(劇作家)
人生は、経験しなければ理解できない教訓の連続である
ーエマーソン(思想家)
真実の中には、個人的な経験を経て初めて本当の意味が理解できるものも多い
ーJ・S・ミル(哲学者)
、、、などなど。
■こう並べてみると、
改めて「経験」とは、
人生の美しさと大変さも教えてくれるもので、
喜びも悲しみも教えてくれるもの、
そんな”幅の広さ”を教えてくれる
色を持つ言葉だと感じます。
確かに「経験」をすることは
苦しいこともたくさんあります。
あぁぁーー!と、呻き声をあげたくなる
失敗や己の至らなさに打ちのめされることも
やっぱりあります。
しかしながら、それと同じくらい
感動や喜び含めた感情の高ぶりも、
与えてくれるものです。
何もない、のっぺりとした時間よりも、
時に苦しく、忍耐も必要で
どこにいくのかわからない彷徨感があっても、
喜びやワクワクがある毎日のほうがよい。
私はそんな風に感じます。
そしてその彩りを加えてくれるのが
日々の経験である、そんな風に思います。
■、、、ということで、
「経験」の持つ背景を知りつつ、
【「経験」とは旅であり、忍耐であり、賭けである】
と良い悪いの一方向で捉えないことで
「経験」についてより前向きに考えられるのでは、
そんなことを思った次第でございます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
時を短くするものは何かー活動。
時を耐えがたくするものは何かー怠惰。
ゲーテ(ドイツの詩人・劇作家/1749-1832)
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