大学院、合格しました
(本日のお話 2454字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は大学院の合格発表でした。
結果、「合格」でございました。
単純に嬉しいです。
*
受験者数46名、
合格者20名。
私としては
充分すぎる成功体験です。
ということで
4月からは大学院生として
「立教大学大学院 経営学専攻
リーダーシップ開発コース」
https://ldc.rikkyo.ac.jp/
にて人材開発・組織開発を
理論的にも学んでまいります。
本日のお話は、
私とカレッジの今後の宣言も含めて、
語らせていただければと思います。
かなり溢れており、
暑苦しいことをお伝えしておきます(汗)
タイトルは、
【大学院、合格しました】
それでは、どうぞ。
■私が受験した立教大学大学院の
リーダーシップ開発コース。
MBAではなく、
2020年にできた新しい学部です。
テーマが、
”「次世代のリーダーシップ開発(人材開発・組織開発)」を
企業・組織で推進することのできる高度専門人材を
育成することを目的にした大学院教育プログラム”
とされており、
この業界の第一人者である
中原淳先生は特に有名です。
(ご存知の方も多いかと)
■その他にも
師事したいと思う先生方が多数いらっしゃり、
人材開発・組織開発において
日本の最先端を行く大学院。
ゆえに学びたいと思い、
今回この大学院を受験をいたしました。
ですから、この大学院で学べることは喜びであるし、
クライアントの皆様への貢献につながる、
今私ができる、最良の選択肢である、
と自分自身、思っております。
実にワクワクしております。
■大学院で学びたいと思ったのは、
私が以前、師からもらったある言葉が
残っているからです。
それは、
「他力を活かすためには、
自力を付けなければならない」
という言葉でした。
誰かに貢献したい、というのは
おそらく、誰しもが思うこと。
でも、その”想い”と同時に、
「実力」がないと、現実にはできない。
クライアントの人と組織の成長、
幸福を実現したいと本気で考えるのであれば
「想い」だけでは足りない、、、と
私自身、痛感してきました。
■知識・スキル・経験。
そして人を巻き込めるだけの
理論的背景や説得力。
特に、誰もが語ることができ、
それぞれの人が持論を持っている
「人材育成」とか
「リーダーシップ」
という領域であればなおのこと、
持論ではなく理論を語れる、
大いなる土台や知識、理論を学ぶことが
必要であろうと感じていました。
■”持論”だけではない、
人材開発、組織開発。
理論と研究結果。
再現性のあるプロセス。
そのような
「人材開発・組織開発を科学する」
ことができてこそ、
例えば実践の手法として持っている、
・コーチング
・ストレングス・ファインダー
・システムコーチング
などのツールも生きてくるのだ、
とも感じていました。
■、、、というのも、これまでも、
研修の中で悔しい思いをしたことがあり、
今でも忘れられず、よく思い出します。
あるマネージャーには
研修の最後に、こう言われました。
「”強みを活かす”っていうけど、
それで実際に上手くいってる会社あるの?」
その言葉には、
「そんなの綺麗事だろ」
という皮肉めいた響きがあったことは、
忘れられず、悔しく思いました。
とても大事なことのはずなのに、、、と。
もちろん、自分の経験の範囲では
”強み”に着目することで
上手く行っている組織はありました。
でも、私の持つ
いくつかのエピソードと
米ギャラップのデータだけでは
「理論的に説明せよ」
「ロジカルに説明せよ」
という思考のマネージャーを
動かすことはできなかったのです。
■ただ、もし私が、
実証研究によるデータや、
豊富な理論をもっと持っていたら。
”強み”にフォーカスすることで得られる
自己効力感や多様性の風土への影響、
コーチングを通じて得られる
内省がもたらす能力向上への影響等を
実際の経験だけではなく、
理論・研究的知見からも、
万全に伝えることができたとしたら。
そして、もっと説得力を持って、
自信を持って参加者の方にも、
「組織の力を高めるために、
必ず実施してください。信じてください」
と胸を張って伝えることが、
できたのであれば。
もしかすると、違った結果に
なっていたこともあったのでは、、、
と今、思うのです。
■もちろん「理論」だけでは足りません。
でも同時に、
「実践」だけでも足りないのです。
「理論」と「実践」、
この両輪があってこそ、
人と組織を動かすことができる。
自分の泥臭い経験や
実際の体験に加えて
世界の研究者達を含め、
人類の人材開発・組織開発における叡智、
その実践と理論をかけ合わせる。
そうしてこそ、人と組織に最大限、
影響を与えることができる。
それが、これから学ぶ大学院が掲げている
「理論的実践家」であり、目指すべき姿である、
今回の受験を経て学びを重ね、
更にその思いは確信に変わりました。
■これから、
人材開発・組織開発の分野は、
ますます大切になってきます。
それは私がその分野の人間だから、
ということだけでなく、
労働人口が減る中で、
日本の大いなる課題は「人を活かす」こと
であることは間違いありません。
しかしこれまで日本は、幸か不幸か、
人事領域において、
「たまたま上手くいってきた」
ことを知りました。
終身雇用。
正社員といえば男性30-40代。
ツーといえばカーという強固な組織文化。
、、、古いようですが
その価値観を背負ってきたのが
伝統的な日本企業かと思います。
ゆえに、
”自分とは違う他者を理解する”
という必要性が、
少ない状況でした。
■しかし、いよいよそうはいかなくなってきた。
年齢の違い、性別・国籍の違い、
介護中、子育て中。
様々な人が混じり合い、
多様性を認めることが
基本となっていく世の中で、
「意図して、人を育てる」
「意図して、組織を育てる」
「意図して、違いを理解し合う」
という技術が、
まだまだ浸透していないというのが
私は現状だと感じています。
■一人ひとり見ると、
皆、真面目で、一生懸命でいい人たちが多い。
そのすれ違いにより
不幸になっている人がいます。
そして、その状況に対して、
企業内の人事もどうしたらよいかわからない。
それは、効果的な
人事施策を理論的に学ぶ機会がなく、
結局手探りになってしまう、
やりっぱなしになってしまうという、
人事業界における
課題があるように思います。
根本的な人を活かすための
メカニズムを理解せずに、
先進的なHRテックなどのサービスに、
表面的に振り回されても、
成果が出ることはありません。
でも、そういった組織も
かなり多く目にします。
■上記は、私の主観であり、
見ているごく一部の風景。
でも、当たらずしも遠からずであろうと
思っています。
そして、それを変えるためには
「人材開発・組織開発の科学的な学び」
というパーツが必要だと思います。
私もそれらのことを
これから身につけ、その道の第一人者としての
理論的実践者となろう、
と強く思っております。
そして人と組織に貢献していこうと、
気持ちを新たにしている次第です。
本当にここからがスタート。
また、大学院での学びも、
人事の皆さまに共有できるような勉強会も、
引き続き行ってまいりたいと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。
ぜひ人と組織を、
共に良くしてまいりましょう。
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<本日の名言>
世界には、君以外には
誰も歩むことのできない唯一の道がある。
その道はどこに行き着くのかと問うてはならない。
ひたすら進め。
フリードリヒ・ニーチェ(ドイツの哲学者/1844-1900)
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