リクルートの「ヨミ表」から学ぶ、”創造的エネルギー”のつくり方
(本日のお話 2445字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は事務作業と
マーケティングの企画など。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
四半期ごとに「OKR」という形で
目標を立てているのですが、
それを考えるたびに、
「1)目標を正しく設定すること
2)目標を日々確認すること」
の大切さをついて
思い出させられます。
「目標大好き!」という人は
あんまりいないかもしれませんが(苦笑)
現実を、自らが望ましいと思う姿に近づけるために
とても大切なことだと思いましたので、
今日はそのお話について、
お伝えさせて頂ければと思います。
それでは早速参りましょう!
タイトルは、
【リクルートの「ヨミ表」から学ぶ、”創造的エネルギー”のつくり方】
それでは、どうぞ。
■「目標」。
この2文字を見て、
捉え方は人それぞれ変わりそうです。
私は「目標」がないと
怠惰にふける草食動物と化しますが、
人によっては、
「いやいや、”目標”掲げて、
どうせ計画が変わるし、
あんまり意味ないんじゃない?」
と思う人もいます。
(ストレングス・ファインダーで言えば
『適応性』とかかな)
■しかし、
「目標は、とはいっても大事」
というのは、古今東西、
数多くの偉人賢人が語ってきたこと、
目標にまつわる名言が
溢れていることから、
一つの事実ではないかと。
■そして、同時に、
「目標を掲げる」と同時に
もう1つ、大切なことがあります。
それは、「目標を確認すること」、
もう少し厳密に言えば、
『目標と現状のギャップを
しっかりと目視し続けること』
です。
この「ギャップを意識する」ことにまつわる
私なりのエピソードをご紹介させてください。
■私は、以前で、
リクルート系の営業会社で
働いておりました。
その会社で学んだことは
数多くありますが、
今も残っている学び(”資産”と言っても良い)
ものの一つが
『目標と現状のギャップを
しっかりと目視し続けること』
でした。
■自分が部署異動し、
新たなマネジャーしたについた時、
その方にこう言われました。
「ウチに来たら、毎日朝、
ヨミ表(売上計画表)を確認すること」
とのこと。
■ちなみに「ヨミ表」とは、
リクルート文化で
”売上を作り続けるための最強ツール”
(とまことしやかに言われている)
ものです。
様々なリクルート出身者から
一様に「ヨミ表」のすごさを
耳にしますので、実際そうなのでしょう。
海外にまで輸出されているらしいです。
*
ルールとしては、
以下の3つが基本です。
1)A~Dで案件をランク付けする
2)どこで何を受注するのか
何月の何周目という形でヨミ数字を入れる
3)ヨミをずらすことは許されない
という3点。
ヨミを上振れさせても、
下振れさせても、
基本、クライアントの状況を
正しく理解できていないことになります。
ゆえに、
見込み数字を立てる上でも、
掲げた数字を現実にするためのコミットとしても、
そして目標と現実の乖離を見定め、
現実を目標に近づける促進剤としても、
このヨミ表が、
「売上を作る武器」になるのでした。
■そして、この「ヨミ表」を
毎日開いて、そして確認する。
すると、どんな内的な変化が起こるのか?
それは、
”今の「目標」がどこなのか?
現状と目標の「ギャップ」がどれくらいあるか?”
という、(ある意味見たくないかもしれない)
現実に直面することになります。
■そこにはいろんな情報があります。
今、行動をしているか。
行動をしてきたか。
タネを撒いているか。
花が開こうとしているか。
今後の見通しは明るいか、暗いか。
Aランク(95%)のヨミを作るには、
Bランク(75%)のヨミが必要。
その前には、
Cランク(35%)のヨミ、更には
Dランク(5%)のヨミが
見込みとして沢山存在していなければ、
継続的に収穫(数字)を作ることは
不可能であるわけです。
■そうした
「現状と目標のギャップ」
「目標に向けて何ができていて
何ができていないのか」
を、
”「ヨミ表」を確認する”
という日々のアクションにより
日々突きつけられるわけです。
これが、ヨミ表の
実に大いなる効果である、、、
と未だに思っています。
■これは別の観点から見ると、
理論的な観点から、
こんな紐付けが興味深そうです。
『学習する組織』という
組織学習についての有名な著作を書いた、
MITのピーター・センゲ博士という方。
彼は著書の中で、
「クリエイティブ・テンション」
(=創造的緊張)
という言葉で、
”ビジョン(目標)を掲げる効果”
について語りました。
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『クリエイティブテンション』とは、
組織学習の第一人者であるピーター・センゲが説く、
自らのビジョン(ありたい姿)と現実との乖離を
創造的エネルギーの源と捉える考え方である。
ビジョンを描けば、
例えば「資格を取りたい(ビジョン)」が、
「忙しくて学ぶ時間を確保できない(現実)」とか、
「痩せたい(ビジョン)」が、
「運動ができない(現実)」というような、
”ビジョンと現実との乖離”が
見えて来るものである。
その乖離をしっかりと認識し
創造的緊張として維持することができれば、
現実をビジョンに近づける
創造的エネルギーになるという理論。
この緊張が緩むのは、
自ら行動し現実がビジョンに近付いた時か、
ビジョンを諦めるか下げた時である。
(参考文献:ピーター・センゲ『学習する組織』英治、2011)
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とのこと。
■ここでは、
「ビジョン」と言葉にしていますが、
”こうなりたい姿・状態”
という意味では
粒感は違えど、目標と言い換えても
差し支えないかと思います。
そして、センゲ氏言うように、
”ビジョンと現実との「乖離」をしっかりと認識し
創造的緊張として維持することができれば、
現実をビジョンに近づける創造的エネルギーになる”
のです。
つまり、
『目標と現状のギャップを
しっかりと目視し続けること』
この「ギャップ=乖離」を把握することが
自分を突き動かすエネルギーになる、
といえるのです。
■ギャップは、気持ち良いものではありません。
しかし、だからこそ、
日々の目標と現状
そしてその乖離をしっかり見ること。
それが「創造的エネルギー」になるのです。
■もちろん、
掲げる「目標」は、
より上位概念の「ビジョン」に
繋がっていなければやる気になりません。
ゆえに、
目標の設定の仕方
意味付けの仕方も大事。
(でないと、ただのプレッシャーの
原因になるだけです、、、)
■まとめると、
1,目標の正しき設定
2,日々の確認の習慣(例:ヨミ表)
これを形にできれば
現実を前に進めてくれる
創造的エネルギー、パワフルな武器になるであろう、
そのように思う次第です。
私も受験勉強が終わったので、
きちんとお仕事も生み出していこう、
と思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
これで十分、と思って現状を認めてしまうのは、
バックミラーだけを見て運転するのと同じことだ。
マイケル・デル(米国の実業家/1965-)
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