「自分は何によって憶えられたいか」。ドラッカーの問いを考える
(本日のお話 1514字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
ならびに、お昼のランチミーティング
夜のオンライン懇親会など。
やはり対面で人と会うと
気持ちが高ぶりますね。
*
さて、本日のお話です。
昨晩、マーケティングのプロの方と、
お酒を片手に、色々と話をしていたのですが、
その中で諸々感じることがありました。
今日はその気付きについて
皆さまにご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「自分は何によって憶えられたいか」。ドラッカーの問い】
それでは、どうぞ。
■シンプルな問いほど、難しい。
このことを痛感しております。
私事ですが、
最近諸々転機がありました。
(子どもが生まれたり大学院にいく、など)
自分がどこへ向けて進むのか、
その方向を見つめて
考え直す時期に来ているように感じます。
起業して3年までは、
色々と武器を揃え、
自分の専門分野を模索しました。
ストレングス・ファインダー
システムコーチング
7つの習慣
OKR
などいくつかのツールを行き来し
できることも増えました。
自分のしっくりくる立ち位置を
見つけようとしてきました。
■そして、これから
更に前に進むにあたって、
TwitterやYoutubeなどで、
メッセージを発信していこう、
と思いました。
その過程でご縁があった
マーケティングのプロの方、
動画制作の方、Twitterのプロの方などと、
打ち合わせをする中で
立て続けにこう聞かれました。
「誰に、どんな価値を提供したいんですか?」
とのこと。
色々語ったのですが、
色々語りすぎてコアがなにかわからない、
と自分で思いました。
”初めて会う人に
自分のこと、会社のことを
どのように伝えるのか”
こんなこと、考えていて
当たり前のようにも思えるし、
何度も考えてきたつもりなのに、
明確に答えられない自分が
そこにいたのでした。
■あれもこれも、と
複数答えることはむしろ簡単です。
しかしながら、
「自分の”コア”とは
一体どのようなものだろう?」
と考えた時に、
何とも言えない難しさを感じます。
■今、私もTwitterをやっておりますが、
そのTwitterの世界を見ても
発信力を高めている方は、
”どのような人に対して
何を発信して、
どんな価値を得られるのか?”
という”しぼり”が、
しっかりとできています。
■言葉にすると、
そのキャッチコピーは
わずか10文字程度。
しかし、
シンプルに表現された言葉には
膨大な思考錯誤のプロセスの先にあります。
■人というのは元来複雑なもの。
なので、その複雑さを
絞ることは実に大変なのです。
ただ、何かを伝える際に、
『極限まで絞りに絞り込んで、
凝縮した”コア”だけ残す』
というプロセスを経ることで、
・自分が何を最も大事にしたいのか
・自分はどんな価値を世に提供したいのか
・自分の中心となる能力はなにか
という自分の軸を、必然的に
考えざるを得なくなります。
■繰り返しますが、我々の中には
シンプルに語れない、
多くの想いがあります。
ただ、同時に、
”自分の軸が何か?”
を考えようとしたプロセスは
実に重要なことであろう、
と感じております。
■有名なドラッカーにまつわる
このようなエピソードがあります。
ドラッカーの著書より
引用いたします。
”私が十三歳のとき、宗教の先生が、
「何によって憶えられたいかね」
と聞いた。
誰も答えられなかった。
すると、
「今答えられると思って聞いたわけではない。
でも五〇になっても答えられなければ、
人生を無駄に過ごしたことになるよ」
といった”
(ドラッカー名著集『非営利組織の経営』)
■「自分が何によって憶えられたいか?」
実にシンプルな問いです。
そして、シンプルがゆえに、
深く、自分に突き刺さる問いなのでしょう。
■人はできることが増えるほど、
選択肢も増えて、
何をしたいのかを選べるようにもなります。
しかし、自分は何を
軸として生きるのか、
誰に、どのように貢献するのか?
このことは時折立ち止まって
考えていきたい問いである。
そんなことを感じた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
あなたは目的があってここにいます。
この広い世界にあなたと同じ人間はいません。
過去にもいなかったし、未来にもいないのです。
あなたは何かの必要を満たすためにここに連れて来られたのです。
このことについて、ゆっくりと考えてみてください。
ルー・オースティン
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