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『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか? お金と幸せの話』

今週の一冊『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか? お金と幸せの話』

2587号 2021年3月21日

(本日のお話 1444字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は、実家の愛知より
父母姉が赤ちゃんに会いに来ました。

皆で夕食を囲みましたが
貴重な団らんの時間でございました。

こういった大切な人との時間は
何はともあれ最優先にしていたい、

と思った1日ございました。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
今週の一冊のコーナー。

今週の一冊は、

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『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか? お金と幸せの話』
(著: 前野 隆司)


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です。

■40億円の資産があるのに、

「日本一不幸な人」と

自分で言っている人がいる。

これは実際の話しだそうです。

嘘のような話ではありますが、
その理由とは、

”100億の資産がリーマンショックで
60億減ってしまった。60億も失って、
私ほど不幸な人はいない”

という理屈だそうです。

■これ、なかなか興味深い話です。

面白いことに、

”億万長者は幸せを感じられるのか?”

という問いに関して、
実は必ずしもそういうわけではない。

理由は以下の4つの理由だそうです。

1)資産の減価への不安感

2)資産の形成と消費のアンバランス

3)優越感と幸福感の履き違え

4)人間関係、家族関係の希薄化

、、、とのこと。

先述の40億あるのに不幸といっていたパターンは、
1)に当てはまります。

■その他にも、2)のように

「お金を儲けたれども
消費の仕方で失敗してしまう」

とか、3)のように

「お金があること=幸せ」

と履き違えてしまうこと

(お金があっても、孤独だったり
健康でなかったり、熱中できる何かがなければ、
幸せではなかったりする)

などもある。

そして、4)のように

「お金が家族関係や人間関係を
悪化させてしまう」

ということも、ままあるものです。

、、、見渡してみると

私自身の身の回りにも、
お金にまつわるいざこざが、

1)~4)まで、
たくさん存在していることに
気づくのでした。

■、、、というように、

「お金」というのは、幸せを形作るための
一要素でしかありません。

考えればわかりそうだけれども、

それが共通の価値観になっていること、
それに伴う優越感の源になりやすいこと、

などから、”お金が目的”となることも、
決して少なくない(むしろ多い)、

というのが現実のようです。

■これらは

”お金と幸せの関係性”

について、正しく知っていないがゆえに
起こってしまう不幸なこと。

そこで、今回の著書では、

”幸福学”を専門にしている
前野隆司氏が

(慶応大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科教授、
慶応大学ウェルビーイングリサーチセンター長)

この”お金と幸せの関係性”について

我々が知っておくべき情報を
シンプルにまとめて伝えてくれます。

■例えば、

「年収7万5000ドルに”幸福度の壁”がある」

という話。

年収を日本円にして約800万円を超えても、
そこから先は、あまり幸福度は上がらない、

という話。

「年収が3分の1でも幸せになる共通点」

という話。

(ちなみに、
・社会的課題を解決する活動に関与している、
・地方に関わっている、などです)

あるいは、

「幸せを感じられるお金の使い方」

など非常に興味深く
かつ実用的な話を紹介してくれます。

ページ数も220ページほどで、

かなり読みやすく表現されているので
短時間で読むことができます。

■ということで

「お金と幸せの関係」

について、探求をしてみたい、
という方はぜひ手にとっていただくと、

色々と発見があるかと思います。

データや事例も豊富なので
豆知識としても面白く、

おすすめでございます。

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<今週の一冊>

『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか? お金と幸せの話』
(著: 前野 隆司)


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