今週の一冊『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか? お金と幸せの話』
(本日のお話 1444字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、実家の愛知より
父母姉が赤ちゃんに会いに来ました。
皆で夕食を囲みましたが
貴重な団らんの時間でございました。
こういった大切な人との時間は
何はともあれ最優先にしていたい、
と思った1日ございました。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
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『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか? お金と幸せの話』
(著: 前野 隆司)
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です。
■40億円の資産があるのに、
「日本一不幸な人」と
自分で言っている人がいる。
これは実際の話しだそうです。
嘘のような話ではありますが、
その理由とは、
”100億の資産がリーマンショックで
60億減ってしまった。60億も失って、
私ほど不幸な人はいない”
という理屈だそうです。
■これ、なかなか興味深い話です。
面白いことに、
”億万長者は幸せを感じられるのか?”
という問いに関して、
実は必ずしもそういうわけではない。
理由は以下の4つの理由だそうです。
1)資産の減価への不安感
2)資産の形成と消費のアンバランス
3)優越感と幸福感の履き違え
4)人間関係、家族関係の希薄化
、、、とのこと。
先述の40億あるのに不幸といっていたパターンは、
1)に当てはまります。
■その他にも、2)のように
「お金を儲けたれども
消費の仕方で失敗してしまう」
とか、3)のように
「お金があること=幸せ」
と履き違えてしまうこと
(お金があっても、孤独だったり
健康でなかったり、熱中できる何かがなければ、
幸せではなかったりする)
などもある。
そして、4)のように
「お金が家族関係や人間関係を
悪化させてしまう」
ということも、ままあるものです。
、、、見渡してみると
私自身の身の回りにも、
お金にまつわるいざこざが、
1)~4)まで、
たくさん存在していることに
気づくのでした。
■、、、というように、
「お金」というのは、幸せを形作るための
一要素でしかありません。
考えればわかりそうだけれども、
それが共通の価値観になっていること、
それに伴う優越感の源になりやすいこと、
などから、”お金が目的”となることも、
決して少なくない(むしろ多い)、
というのが現実のようです。
■これらは
”お金と幸せの関係性”
について、正しく知っていないがゆえに
起こってしまう不幸なこと。
そこで、今回の著書では、
”幸福学”を専門にしている
前野隆司氏が
(慶応大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科教授、
慶応大学ウェルビーイングリサーチセンター長)
この”お金と幸せの関係性”について
我々が知っておくべき情報を
シンプルにまとめて伝えてくれます。
■例えば、
「年収7万5000ドルに”幸福度の壁”がある」
という話。
年収を日本円にして約800万円を超えても、
そこから先は、あまり幸福度は上がらない、
という話。
「年収が3分の1でも幸せになる共通点」
という話。
(ちなみに、
・社会的課題を解決する活動に関与している、
・地方に関わっている、などです)
あるいは、
「幸せを感じられるお金の使い方」
など非常に興味深く
かつ実用的な話を紹介してくれます。
ページ数も220ページほどで、
かなり読みやすく表現されているので
短時間で読むことができます。
■ということで
「お金と幸せの関係」
について、探求をしてみたい、
という方はぜひ手にとっていただくと、
色々と発見があるかと思います。
データや事例も豊富なので
豆知識としても面白く、
おすすめでございます。
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<今週の一冊>
『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか? お金と幸せの話』
(著: 前野 隆司)
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